私は49歳で会社を辞め、早期退職しました。
早期退職してから7年以上がたちます。
今の生活には満足していますし、会社を辞めたことを後悔したこともありません。
ただ、今までの人生を振り返って、
「もっと早くやっておけばよかった」
と思うことが一つあります。
それは投資です。
ただし、
「もっと早く投資をしていれば、今ごろもっとお金持ちになっていたのに」
という意味ではありません。
もちろん、資産は今より増えていたかもしれません。
でも、私が本当に惜しいと思うのはそこではありません。
もっと早く投資を始めていれば、もっと早く会社を辞められたかもしれない。
つまり、
もっと早く自分の時間を取り戻せたかもしれない。
今振り返ると、そこが一番もったいなかったと思っています。
- 40歳のころ、私は1日でも早く会社を辞めたかった
- 転職しようと思ったこともある
- 今でも「転職すればよかった」とは言えない
- その準備の一つが、私の場合は投資だった
- 仕事が楽しい30歳でも、投資は始めておけばいい
- 30歳の自分と40歳の自分は同じではない
- 投資は「お金を増やすため」だけではないと思う
- 私なら、貯金と投資を半々くらいから始める
- 「十分な資産」の基準は、私の場合は収入ゼロでも生きていけること
- もし40歳でその状態になっていたら、私は辞めていた
- ただ、子供には「働いて稼ぐ姿」を見せたかった
- もっと早く投資していれば、もっとお金持ちになれたかもしれない
- 仕事がつらくなってから準備を始めると時間がかかる
- 資産があれば、辞めなくてもいい。でも「辞められる」
- もっと早く欲しかったのは、お金ではなく「選べる状態」だった
40歳のころ、私は1日でも早く会社を辞めたかった
私は49歳で早期退職しました。
でも、会社を辞めたいと思い始めたのは49歳になってからではありません。
40歳くらいのころには、仕事がかなりつらくなっていました。
担当していた仕事がつらく、
「この仕事から外してほしい」
と会社に伝えたこともあります。
しかし、状況は何も変わりませんでした。
今になって、
「もっと早く担当を変えてほしいと言えばよかったのかな」
と思うこともあります。
でも、結局お願いしても変えてもらえなかったわけです。
もっと早く言ったからといって、会社が対応してくれたかどうかは分かりません。
おそらく何も変わらなかったかもしれません。
転職しようと思ったこともある
会社を辞めて、転職することを考えた時期もありました。
でも、私には家族がいました。
子供も二人いました。
自分一人なら、
「嫌だから辞める」
でもよかったのかもしれません。
でも、家族を養わなければならない。
転職した先が今より良い会社だという保証もありません。
収入が下がるかもしれない。
仕事がもっとつらくなるかもしれない。
そんなことを考えると、私は転職する勇気を持てませんでした。
結局、その会社で働き続けることを選びました。
今でも「転職すればよかった」とは言えない
今の私が40歳の自分に会えるとしても、
「勇気を出して転職しろ」
とは、たぶん言いません。
なぜなら、転職した後の人生を私は経験していないからです。
転職して、仕事が楽になった可能性はあります。
素晴らしい会社に出会えたかもしれません。
でも逆に、もっとつらい会社に入っていた可能性もあります。
実際に歩いていない人生なので、分かりません。
だから、
「あのとき転職しておけばよかった」
とは思いません。
ただ、一つだけ言えることがあります。
40歳の自分にアドバイスできるなら、
「もっと早く会社を辞められる準備をしておけ」
とは言いたいです。
その準備の一つが、私の場合は投資だった
会社を辞められる準備には、いろいろあると思います。
資格を取る人もいるでしょう。
副業を始める人もいるでしょう。
会社以外から収入を得られるようにする方法もあります。
私の場合、その一つが投資でした。
もし30歳くらいから本格的に投資を始めていたら、40歳の時点でもっと資産があったかもしれません。
そうすれば、仕事がつらくなったときに、
「辞めたい。でも家族がいるから辞められない」
ではなく、
「辞めても家族は生活できる。さて、どうしようか」
と考えられたかもしれません。
この違いは、とても大きいと思います。
仕事が楽しい30歳でも、投資は始めておけばいい
もし30歳の私が、
「今は仕事もそれほどつらくないし、会社を辞めるつもりもない。投資なんてまだ必要ないんじゃない?」
と言ってきたら、今の私はこう答えると思います。
「仕事が楽しいなら、そのまま働けばいい。でも投資は始めておいた方がいいよ」
仕事を続けることと、資産を作ることは別の話です。
投資を始めたからといって、会社を辞める必要はありません。
40歳になっても仕事が楽しい。
50歳になっても楽しい。
それなら、そのまま働けばいいと思います。
そして投資で作った資産は、そのまま老後の資金にすればいい。
何も困りません。
問題は、将来どうなるか分からないことです。
30歳の自分と40歳の自分は同じではない
30歳のときに仕事が楽しくても、40歳で同じとは限りません。
仕事内容が変わるかもしれない。
担当が変わるかもしれない。
上司が変わるかもしれない。
自分自身の考え方も変わるでしょう。
私の場合も、実際に仕事がかなりつらくなりました。
そして、
「担当を変えてほしい」
とお願いしても変えてもらえませんでした。
会社が変わってくれない。
でも、自分も辞められない。
家族がいるからです。
あのとき十分な資産があれば、状況は違ったと思います。
会社が変わってくれないなら、
「それなら私が会社を辞めます」
という選択肢を持てたからです。
投資は「お金を増やすため」だけではないと思う
投資というと、
「老後資金を作るため」
「お金持ちになるため」
「資産を増やすため」
と考えることが多いと思います。
もちろん、それも目的です。
でも、早期退職した今の私が感じているのは、少し違います。
資産があると、人生の選択肢が増えます。
嫌な仕事を辞める。
働く時間を減らす。
収入の低い仕事に変える。
しばらく働かない。
そういう選択がしやすくなります。
お金そのものが幸せなのではなく、
お金があることで「嫌なら辞める」という選択肢を持てる。
私はそこに大きな価値を感じています。
私なら、貯金と投資を半々くらいから始める
では、30歳の自分に投資をさせるなら、給料を全部投資させるのか。
私はそうはしません。
30歳のころの私は、まだ住宅ローンも払っていたと思います。
子供もいました。
当然、急にお金が必要になることもあります。
だから、具体的な金額は当時の家計を見ないと分かりませんが、
貯金と投資を半々くらいにして、積立投資を始める
という方法を考えると思います。
投資に全振りする必要はない。
生活を極端に切り詰める必要もない。
現金も持ちながら、少しずつ投資する。
そして資産を作っていく。
何より大事なのは、できるだけ早く始めることだと思います。
「十分な資産」の基準は、私の場合は収入ゼロでも生きていけること
では、いくら貯まったら会社を辞めるのか。
これは人によって違うと思います。
私の場合、「十分な資産がある」というのは、
今後の収入がゼロでも生きていける
とライフプラン上で判断できる状態です。
会社員時代の年収と同じ金額を、退職後も稼ぐ必要はないと思っています。
例えば会社員時代に600万円稼いでいたとして、辞めた後に100万円しか稼げなくても、私は気にしません。
そもそも、
収入ゼロでも生活できるという前提で辞めているからです。
ゼロで大丈夫なのですから、100万円稼げればその分だけプラスです。
早期退職するために、
「今の年収をどうやって維持しよう」
と考える必要は、私の場合はありませんでした。
それよりも、
「収入がなくても生活できる状態をどうやって作るか」
を考えていました。
もし40歳でその状態になっていたら、私は辞めていた
では、もし40歳の時点で、
「もう収入がゼロでも一生暮らしていける」
というところまで資産ができていたら、私はどうしていたのか。
これはかなりはっきりしています。
すぐに会社を辞めていたと思います。
「もう少し働けば、もっとお金が貯まる」
とは考えなかったでしょう。
当時の私は、それくらい仕事がつらかった。
1日でも早く辞めたいと思っていました。
もし十分なお金があったなら、
「あと5年働けば、さらに○千万円貯まる」
と言われても、それほど魅力を感じなかったと思います。
お金を増やすことより、
1日でも早く会社を辞めることの方が、私にとって価値があったからです。
ただ、子供には「働いて稼ぐ姿」を見せたかった
一方で、40歳で会社を辞めるとなると、一つ考えたと思います。
子供のことです。
当時はまだ子供が小さかった。
会社を辞めた後、毎日家の中でブラブラ遊んでいる父親を子供が見る。
それでいいのだろうか、とは考えたと思います。
私は、子供には一度は社会に出て、自分でお金を稼ぐ経験をしてほしいと思っています。
今の社会で生活していくには、お金が必要だからです。
だから会社を辞めたとしても、例えば家で何か仕事をするなど、
「会社には行っていないけれど、お父ちゃんも自分で働いてお金を稼いでいる」
という姿を見せる方法を考えたと思います。
ただ、そのために嫌な会社に残り続けることはしなかったでしょう。
会社を辞めることと、親として子供に何を見せるか。
これは別に考えればいいと思います。
もっと早く投資していれば、もっとお金持ちになれたかもしれない
もし私が30歳から投資を続けていたら、今より資産は多かったかもしれません。
複利の効果もあります。
20年、30年と投資を続ければ、結果は大きく変わる可能性があります。
でも、私が今になって、
「もっと早く投資を始めればよかった」
と思う一番の理由は、そこではありません。
もっと資産を増やしたかったわけではない。
高級車が欲しかったわけでもない。
もっと大きな家に住みたかったわけでもない。
私が欲しかったのは、
会社を辞められる自由でした。
仕事がつらくなってから準備を始めると時間がかかる
資産は、今日作ろうと思って明日できるものではありません。
特に投資は、時間をかけて資産を作っていくものだと思います。
だから、
「もう会社に行きたくない」
となってから投資を始めても、すぐに会社を辞められるわけではありません。
私自身、40歳のころは1日でも早く会社を辞めたかった。
でも、家族がいる。
子供がいる。
生活費も必要です。
だから辞められなかった。
そう考えると、
仕事がつらくなってから辞める準備をするのではなく、仕事が順調なときから準備しておけばよかった。
今の私はそう思います。
資産があれば、辞めなくてもいい。でも「辞められる」
これは結構大きな違いだと思います。
資産があるから会社を辞めなければならないわけではありません。
仕事が楽しいなら働けばいい。
給料をもらいながら資産も増えていくのですから、それはそれでいいでしょう。
でも、
「会社を辞めない」と「会社を辞められない」は違います。
十分な資産がある。
辞めようと思えば辞められる。
それでも自分の意思で会社に行っている。
それならいいと思います。
私が40歳のころは違いました。
辞めたかった。
でも、辞められなかった。
その違いは大きいです。
もっと早く欲しかったのは、お金ではなく「選べる状態」だった
今から人生をやり直したいとは思いません。
20歳にも戻りたくありません。
40歳にも戻りたくありません。
過去ではなく、このまま未来を生きていきたいと思っています。
それでも、
「昔の自分に一つだけアドバイスできるなら?」
と聞かれたら、
「もっと早く投資を始めろ」
と言うと思います。
仕事が楽しいなら、そのまま働けばいい。
会社を辞める必要はありません。
でも、貯金と一緒に少しずつ投資も始めておく。
そして資産を作っておく。
将来も仕事が楽しいなら、その資産は老後に使えばいい。
もし仕事がつらくなったら、その資産が自分を助けてくれるかもしれません。
私は49歳で会社を辞めることができました。
でも、もし40歳のときに収入ゼロでも一生暮らせるだけの資産があったなら、私は49歳まで待たなかったと思います。
1日でも早く辞めたかったからです。
だから、もっと早く投資を始めていればよかった。
もっとお金を増やせたからではありません。
もっと早く、自分の人生を自分で選べる状態になれたかもしれないからです。
今の私が投資をもっと早く始めればよかったと思う一番の理由は、そこです。


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