49歳で早期退職して7年。本当の自分に合った生活は、時間をかけて出来上がった

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私は2019年3月末、49歳で早期退職しました。

それから7年以上が経ちました。

現在は妻と二人で、非常に穏やかな毎日を送っています。

仕事のことで悩むこともなければ、誰かと競争することもありません。

人に認められたいとも、人より上に立ちたいとも思いません。

今の生活は、精神的に非常に落ち着いています。

最近、そんな自分の生活について考えていたとき、ふと思ったことがあります。

「もしかしたら、これが本当の自分に合った生き方なのかもしれない」

ただ、早期退職した直後から、このような生活ができていたわけではありません。

7年以上の時間をかけて、少しずつ今の生活になっていったように思います。

今回は、そんな話を書いてみたいと思います。

会社員時代の私は、出世欲が非常に強かった

今の私を知っている人が聞けば、意外に思うかもしれません。

私は会社員時代、非常に出世欲が強い人間でした。

同期の中でも、誰よりも早く出世したい。

実績を上げて、上司に認められたい。

そんな気持ちが強かったんですね。

実際、同期の中でも比較的早く出世コースに乗り、課長試験を受けるのも一番早いグループでした。

ところが、その試験で私だけが不合格になりました。

そこから歯車が狂い始めたように思います。

その後、同期や後輩たちが次々と出世していきました。

自分より後輩だった人が、自分より上の役職に就くこともありました。

正直、悔しかったですね。

出世への未練がなかったと言えば、嘘になります。

ただ、私自身の性格にも、いろいろと難しいところがありました。

会社の指示どおりに動けない部分もありましたし、どうせ出世するなら同期の中で一番でありたいという気持ちも強かった。

いろいろな事情があって、私は出世を目指す側から、どちらかというと周囲をサポートする側に回りました。

それでも、会社員として働くことは続けていました。

40代後半から、仕事が非常につらくなった

40代後半になると、私は非常に厳しい仕事を担当することになりました。

詳しい仕事内容は書けませんが、失敗が許されないような環境でした。

うまくいって当たり前。

成功しても、それが普通。

しかし、失敗すればマイナスになる。

常に緊張感があり、仕事が終わっても、頭の中から仕事のことが離れませんでした。

お客様の要望に応えながら、会社や業界のルールも守らなければならない。

その両方を成立させることは、簡単ではありませんでした。

まるで綱渡りをしているような毎日だったと思います。

何とかその仕事から離れられないかと考えたこともありました。

担当を替わってもらうことや、転勤することも考えました。

しかし、結局それは実現しませんでした。

そして49歳の頃には、もう限界に近づいていました。

そんなとき、会社から早期退職優遇制度の案内がありました。

私は、その制度を利用して退職することを決めました。

もし、あの厳しい仕事を担当していなかったら、早期退職していなかったかもしれません。

そう考えると、人生というのは分からないものですね。

ただ、あの仕事を担当してよかったとは思っていません。

正直に言えば、運が悪かったとしか言いようがありません。

それでも、結果として私は49歳で会社を辞めることになりました。

本当は、一人で静かに過ごすことが好きだった

私は長年、営業職として働いていました。

営業職ですから、当然いろいろな人と接する必要があります。

お客様との付き合いもあれば、社内の人との協力も必要です。

仕事は一人だけではできません。

チームで動いたり、周囲と協力したりすることも大切です。

私はそうしたことを、会社員としてずっと続けてきました。

でも、今になって思うんです。

本当の私は、一人で静かに過ごすことが好きな人間だったのではないか。

もちろん、会社員時代に無理ばかりしていたわけではありません。

人と協力することも、仕事で成果を上げることも、必要なことだと思っていました。

出世したいという気持ちも本物でした。

ただ、自分の性格に合わない部分があっても、仕事だからやっていたことは確かです。

生きていくためには、お金を稼がなければなりません。

22歳、23歳で社会に出た頃の私が、自分の好きなように生きられたかといえば、難しかったと思います。

そもそも、その頃は本当の自分がどんな人間なのか、よく分かっていなかったのかもしれません。

仮に分かっていたとしても、そのとおりに生きられたかどうかは別の話です。

生活するために、少しだけ自分を抑える。

本来の自分とは少し違う自分で、社会の中で生きていく。

私の会社員時代は、そんな生活だったのかもしれません。

早期退職しても、すぐに今の生活になったわけではない

49歳で早期退職した私は、会社員生活から解放されました。

しかし、退職した翌日から、今のような穏やかな生活が始まったわけではありません。

退職してしばらくは、会社の同僚との付き合いもありました。

長年続いてきた人間関係ですから、会社を辞めたからといって、すぐになくなるわけではありません。

また、妻との距離感についても、最初からうまくいっていたわけではありません。

会社員時代は、平日の昼間は会社にいました。

ところが、早期退職すると、毎日自宅にいることになります。

それまでとは生活が大きく変わるわけですから、お互いに戸惑う部分もありました。

しかし、時間が経つにつれて、少しずつ変わっていきました。

同僚との付き合いは、自然となくなっていきました。

妻との距離感も、少しずつ落ち着いてきました。

そして今では、お互いに無理をせず、心地よい距離感で生活できていると思います。

何か特別なことをして、今の生活を作り上げたわけではありません。

時間とともに、自然に今の生活が出来上がってきた。

そんな感覚です。

今は誰かに認められたいとも思わない

会社員時代の私は、誰よりも早く出世したいと思っていました。

同期や後輩が出世していく姿を見て、悔しいと感じたこともあります。

では、今はどうでしょうか。

正直、ほとんど気になりません。

もう会社を辞めて7年以上が経っています。

私は、その競争の中にはいません。

同じ会社で働いていれば、今でも悔しいと思うことがあったかもしれません。

でも、今はまったく違う場所で生活しています。

誰が部長になろうと、役員になろうと、私には関係のないことです。

そもそも、今は誰かに認められたいとも、人より上に立ちたいとも思いません。

そういうことを考える場所に、もう自分はいないんですね。

会社員時代の価値観と、今の価値観はずいぶん違います。

ただ、昔の自分が間違っていたとは思いません。

あの頃は、あの頃で出世したいという気持ちがあった。

今は、そういうことに興味がなくなった。

それだけのことなのかもしれません。

妻との静かな生活が、今の私には心地いい

現在、私はほとんど人と接触しない生活を送っています。

普段話をするのは、ほぼ妻だけです。

あとは、コンビニの店員さんと少し話すくらいでしょうか。

人付き合いを増やしたいとも思いません。

むしろ、できるだけ人と接触せず、静かに生活していたいと思っています。

それで寂しいのかと言われると、まったくそんなことはありません。

今の生活が、非常に心地いいんです。

誰かに気を使う必要もありません。

人と競争する必要もありません。

自分の好きなことをして、妻と一緒に食事をして、ときには外食や旅行に出かける。

そんな何でもない毎日が、私には合っているようです。

もちろん、妻の存在は非常に大きいと思います。

もし将来、妻が先に亡くなり、私一人の生活になったら、今と同じように暮らせるかどうかは分かりません。

一人で静かに過ごすことは好きですが、完全に一人きりになることは、また別の話です。

そのときは、そのときで生活の仕方を考え直す必要があるのでしょう。

ただ、少なくとも今は、妻との二人暮らしが非常に心地いい。

そう感じています。

自分に正直に生きることが、心の安定につながっているのかもしれない

今の私は、精神的に非常に落ち着いた毎日を送っています。

会社員時代のように、仕事のことで頭がいっぱいになることもありません。

誰かの評価を気にすることもありません。

何かに追われるような生活でもありません。

もちろん、生きていれば不安なことはあります。

お金のこともそうですし、家族のこともあります。

ただ、会社員時代のように、常に緊張し、悩み、苦しみながら過ごすことはなくなりました。

なぜ、今はこんなに穏やかに生活できているのでしょうか。

最近、その理由を考えるようになりました。

そして、思ったんです。

今は、自分に正直に生きているからではないか。

私は本来、一人で静かに過ごすことが好きな人間だった。

でも、会社員時代は、生活のために自分を少し抑えながら働いてきた。

それが今は、無理をする必要がなくなった。

人と付き合いたくなければ、無理に付き合わなくてもいい。

誰かに認められようと頑張る必要もない。

自分にとって心地よい生活を、そのまま送ることができる。

だから、今は精神的に落ち着いているのかもしれません。

会社員時代が充実していた人は、退職後にどう感じるのだろうか

最近、もう一つ考えるようになったことがあります。

それは、会社員時代の生活が充実していた人は、退職後にどのような気持ちになるのだろうか、ということです。

例えば、会社で重要な役職に就き、部下から頼られ、仕事にやりがいを感じていた人。

そういう人にとって、会社は単に給料をもらう場所ではなかったのかもしれません。

自分の役割があり、周囲から必要とされ、充実した時間を過ごす場所だった可能性があります。

ところが、退職すると、それまで当たり前だったものがなくなります。

肩書きがなくなる。

会社に行く必要がなくなる。

仕事で頼られることもなくなる。

そうなると、心にぽっかり穴が開いたように感じる人もいるのではないでしょうか。

もちろん、これは私の想像です。

出世した人でも、仕事の重圧から解放されて退職後を楽しむ人はいるでしょう。

反対に、出世していなくても、仕事に大きなやりがいを感じていた人はいると思います。

ですから、役職の高さだけで判断できることではありません。

ただ、会社員時代に何を大切にしていたかによって、退職後に感じることは違うのではないか。

最近は、そんなことを考えています。

では、仕事が充実していた人は、退職後にどうすればいいのでしょうか。

正直に言うと、私には分かりません。

私は、会社員時代に仕事が楽しくて仕方ないという生活を送ってこなかったからです。

ただ、早期退職や定年退職を考えるときには、お金だけではなく、自分がどのような生活を望んでいるのかを考えておくことも大切なのかもしれませんね。

早期退職して7年。ようやく自分に合った生活になった

私は49歳で早期退職してから、7年以上、一度も会社を辞めなければよかったと思ったことがありません。

もちろん、早期退職することになった経緯が、すべて良い出来事だったわけではありません。

会社員時代には、出世できなかった悔しさもありました。

非常に厳しい仕事を担当し、つらい思いもしました。

ただ、今はそうした会社員時代とはまったく違う生活を送っています。

人と競争することもなく、誰かの評価を気にすることもなく、妻と静かに暮らしている。

そして、この生活が非常に心地いいんです。

振り返ってみると、早期退職した直後から今の生活が出来上がっていたわけではありません。

同僚との付き合いが少しずつなくなり、妻との距離感も少しずつ落ち着いてきた。

そうして7年以上が経ち、今の生活になりました。

本当の自分に合った生活というのは、無理に作ろうとしなくても、時間とともに自然に出来上がっていくものなのかもしれません。

少なくとも、私の場合はそうでした。

今の生活が、この先ずっと同じように続くかどうかは分かりません。

生活環境が変われば、また自分に合った暮らし方を考えることになるでしょう。

でも、今は今の生活を楽しみたいと思います。

誰かに認められるためでも、人より上に立つためでもなく、自分が心地よいと思える毎日を過ごす。

49歳で早期退職して7年以上。

ようやく、本当の自分に合った生活ができるようになったのかもしれません。

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