「お金は若いうちに使った方がいい」「死ぬ時に後悔しないよう資産を使い切れ」
最近、そうした考え方をよく目にします。確かにその通りで、80歳になってから大金があっても、今と同じように動けるとは限りません。だからこそ、自分のためにお金を使うなら元気なうちに使いたいと私も思います。
ですが、だからといって「若いうちに使わなければ損だ」と、消費まで義務のように感じる必要はないと思っています。
使いたいことがあれば使う。なければ使わない。余ったお金は、増えるのが楽しいから投資に回す。今回は、56歳の私がたどり着いた「我慢も無理な浪費もしないお金の使い方」について書いてみます。
1. 「高い=もったいない」ではない。大切なのは価値があるかどうか
旅行でも何でも、自分が本当に行きたい場所であれば、50万円使っても「もったいなかった」とは思いません。あらかじめ計画した予算の範囲内であれば、納得して気持ちよく支払えるからです。
私が「もったいない」と感じるのは、金額の高さではなく「自分にとって価値のないものにお金を払うこと」です。
たとえば、自分には不要な高級サービスがたくさんついて宿泊費が高くなっているホテル。そういったものにはお金を払いたいと思いません。
「せっかくお金があるから使わなきゃ」「若いうちに使っておかないと損だから」と、大して欲しくもない高級なサービスにお金を払うのは、何か違う気がするのです。
2. やりたいことが多すぎたら、我慢ではなく「順番」を決める
来年は北海道へ旅行に行く予定です。ですが、実は宮古島にも行きたいと思っています。
だからといって、一年に2回も遠方へ行けばあらかじめ決めている年間予算を超えてしまいます。
ここで私は、「予算オーバーだから宮古島は諦めよう」と我慢するのではなく、「やる順番を決める」ようにしています。
- 来年: 北海道に行く
- 再来年: 宮古島に行く
やりたいことをすべて同じ年に詰める必要はありません。やりたいことにはお金を使うけれど、計画は超えない。超えるなら時期をずらす。これなら「お金のせいで我慢させられている」というストレスは一切ありません。
もし再来年になって「宮古島はもういいかな」と気持ちが変わっていたら、行かなければいいだけです。過去の自分が立てた計画ではなく、「今の自分が一番やりたいこと」にお金を払えばいいと思っています。
3. 今すぐ使わないお金は、趣味として投資で増やせばいい
「若いうちにお金を使いたい」と言いつつ、私は今すぐ使う予定のないお金をしっかり投資に回しています。
もっと贅沢がしたいからではありません。私にとって投資は「ゲームのように数字が増えていくプロセス自体が楽しい趣味」でもあるからです。
そのため、「死ぬまでに資産をゼロにする」ことにもこだわっていません。ゼロにするために欲しくもないものを買ったり、無理に旅行に行ったりしても意味がないからです。死ぬ時に資産が残っていたら、子供たちが使えばいい。
私には、「人生を楽しむために使うお金」と「増やすプロセスを楽しむ投資のお金」の両方が必要なのです。
4. 節約も消費も、どちらも義務にしたくない
50代になると、「老後のためにもっと貯めるべきか」「元気なうちにもっと使うべきか」と心が揺れることがあります。ですが、どちらか一方に極端に振り切る必要はありません。
- やりたいことには、計画の範囲内で惜しみなく使う
- やりたくないことには、周りに流されて無理に使わない
- 使わないお金は、将来のため、そして自分の楽しみのために投資する
節約を義務にしたくないのと同じように、消費も義務にしたくありません。
「あのとき本当は行きたかったのに、お金を惜しんで行かなかった」という後悔だけは絶対に作らない。自分が本当にやりたいことに、必要なタイミングでお金をスッと出せること。それが、自分にとって一番心地よいお金の使い方だと思っています。


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