私は49歳で会社を辞めて、早期退職しました。
現在56歳です。
早期退職してから、もう7年以上が経ちました。
今のところ、もう一度働きたいと思ったことはありません。
では、これから先も絶対に働かないのか。
そう聞かれれば、答えは「分からない」です。
もし本当にお金がなくなってしまったら、私は働くと思います。
ただ私は、
「お金がなくなったら、また働けばいい」
とは考えないようにしています。
むしろ、この考え方は少し危ないのではないかと思っています。
資産が1,000万円減っても、私は働かない
先日、こんなことを考えてみました。
「今の資産が1,000万円減ったら、働くのか?」
私の答えは、
「働かない」
です。
理由は単純です。
私の現在のライフプランでは、100歳まで生きたとしても、今ある資産は1,000万円程度しか減らない計算になっています。
もちろん、ライフプランは計算通りになるとは限りません。
それでも、今の前提が大きく変わらないのであれば、1,000万円資産が減ったからといって、すぐに働かなければならない状況ではありません。
では、資産が2,000万円になったらどうするか。
おそらく、それでも働かないと思います。
私が働くことを考えるのは、手元の資金が1,000万円を切るような状況になったときだと思います。
お金が減ったら、まず働くのではなく節約する
ただし、資産が大きく減り始めたら、何もしないわけではありません。
まずやるのは節約です。
例えば旅行。
お金に余裕がなくなれば、旅行はやめると思います。
外食なども減らすでしょう。
そして、ある程度資金の見通しが立つようになれば、またできる範囲で旅行をすればいい。
私にとっては、
お金が減る → 働く
ではありません。
まず、
お金が減る → 支出を減らす → それでも足りなければ働く
という順番です。
働くことは、かなり最後の手段です。
56歳になると「また働けばいい」は簡単ではないと思う
なぜ私が「お金がなくなったら働けばいい」と簡単に考えないのか。
一つ大きな理由があります。
56歳になった今、働くこと自体がそんなに簡単ではないと思っているからです。
もちろん、56歳でも希望する仕事に就いている人はいるでしょう。
資格や経験、住んでいる地域によっても状況は違うと思います。
ただ、私自身の年齢や周囲の人たちの話を聞いていると、
「仕事なんて探せばいくらでもある」
とは、とても思えません。
例えば、
「事務職がいい」
「自分の経験を生かせる仕事がいい」
「給料はこれくらい欲しい」
「土日は休みたい」
そんなふうに条件を付けていけば、私の年齢では選択肢はかなり少なくなるのではないかと思っています。
私自身、本当にお金がなくなって働かなければならなくなったら、仕事を選べるとは思っていません。
警備や清掃、介護なども含めて、そのときに私を雇ってくれるところがあれば、そこで働く。
そうなると思います。
70歳でお金がなくなったらどうするか
もっと先のことを考えてみます。
仮に70歳になったとき、何らかのアクシデントが起きて、お金が足りなくなったとします。
働かなければ生活できない。
そして、自分が希望するような仕事は見つからない。
それでも雇ってくれるところがあるのなら、私はそこで働くと思います。
もう仕方ありません。
雇ってもらえるのであれば、ありがたいと思って働くでしょう。
では、そのとき私は、
「ああ、56歳のときに働いておけばよかった」
と後悔するのでしょうか。
おそらく、しないと思います。
56歳の今、私のライフプランでは働く必要がないからです。
必要がないのに、
「70歳になったら働けないかもしれない」
という理由だけで今から働く。
私はそうしようとは思いません。
もし70歳になってお金がなくなったとすれば、後悔するのは、56歳で働かなかったことではなく、
なぜライフプランが崩れるほどお金が減ってしまったのか。
そちらだと思います。
だからこそ、今のお金の使い方が大事になる
だから私は、
働かなくてもいいように生活することが大事
だと思っています。
これは、
「何も買わない」
「旅行にも行かない」
「ひたすら節約する」
という意味ではありません。
私は旅行にも行きます。
妻と外食もします。
やりたいことにはお金を使います。
ただし、ライフプランの範囲内です。
例えば、見栄を張るために高いものを買う。
必要でもないものにどんどんお金を使う。
自分にできる範囲を超えて、子供たちを金銭的に支援する。
そういうことをして資産を減らして、
「まあ、お金がなくなったら働けばいいか」
とは考えたくありません。
なぜなら、本当にお金がなくなったとき、
働きたくても働けないかもしれないからです。
「働けばいい」と思うと、お金を使い過ぎるかもしれない
私は、
「いざとなったら働けばいい」
という考え方には、もう一つ危ないところがあると思っています。
それを逃げ道にすると、お金の使い方が甘くなる可能性があります。
「これくらい使っても大丈夫だろう」
「子供にもう少し援助しても大丈夫だろう」
「足りなくなったら、また働けばいい」
そうやって少しずつ支出が増えていく。
でも、いざ本当に働かなければならなくなったとき、自分は何歳になっているのでしょうか。
60歳かもしれません。
70歳かもしれません。
その年齢になってから、自分の希望する仕事を選べるとは限りません。
だから私は、
「働けばいい」を前提に、お金を使わない。
それよりも、
「働かなくてもいいように、お金をコントロールする」
こちらを選びたいと思っています。
今の浪費のツケを、将来の自分に払わせたくない
考えてみれば、今のお金の使い方と将来の自分はつながっています。
56歳の私が必要以上にお金を使えば、そのツケを払うのは70歳の私かもしれません。
今の私が見栄を張って高いものを買う。
今の私が無理な援助をする。
今の私がライフプランを無視してお金を使う。
その結果、70歳になった自分が、
「お金がないから働かないといけない」
となる。
それは避けたいと思っています。
今の自分が浪費したツケを、70歳の自分に働かせて払わせたくありません。
だから、今のお金をきちんと管理する。
使うところには使う。
必要のないところには使わない。
それだけです。
本当に必要になったら、そのときは働く
もちろん、人生は何が起きるか分かりません。
どれだけライフプランを作っていても、想定外のことは起こります。
大きなアクシデントで資産が減り、節約しても生活できなくなった。
そんな状況になれば、私は働きます。
そのときは、
「この仕事は嫌だ」
「もっと楽な仕事がいい」
などと言っている場合ではありません。
私を雇ってくれるところがあれば、そこで働く。
そうなると思います。
でも、それは実際に必要になってから考えればいい。
今の私は、ライフプラン上、働く必要がありません。
それなのに、
「将来何があるか分からないから」
という理由だけで、今の自由な時間を使って働こうとは思いません。
将来への備えは必要です。
でも私にとって、その備えとは、
今のうちに働いて、できるだけ多くのお金を貯めることではありません。
今あるお金を把握する。
これから必要なお金を考える。
無理な浪費をしない。
できない支援をしない。
そして、ライフプランの範囲内なら、やりたいことにはお金を使う。
そうやって、
できるだけ働かなくてもいい状態を、自分で維持していくこと。
それが、56歳になった今の私が考える老後への備えです。
「お金がなくなったら働けばいい」
私は、そう簡単には考えません。
働く必要がないように、今の生活とお金をコントロールする。
それでも本当に必要になったら、そのときは働く。
私はそれでいいと思っています。


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