38歳で資産8,000万円、早期退職した息子を心配する父親。49歳で退職した私が思うこと

時間の使い方・マインドセット

先日、早期退職に関する興味深い記事を読みました。

38歳で資産8,000万円を築き、会社を辞めてサイドFIREを選んだ息子と、その決断を素直に喜べない67歳の父親の話です。

息子は、会社員として働き続けるよりも、自分の時間を大切にしたいと考えていました。

一方、父親は、まだ38歳なのに会社を辞めてしまって大丈夫なのかと心配していたそうです。

私はこの記事を読んで、いろいろと考えさせられました。

というのも、私自身、2019年3月に49歳で早期退職しているからです。

今回は、この親子の話をきっかけに、早期退職について私が思うことを書いてみたいと思います。

38歳で会社を辞めた息子を心配する父親

記事に登場する息子は、IT関連企業で働き、約8,000万円の金融資産を築いたそうです。

年間生活費は約300万円。

退職後も月に数日程度は仕事を続け、年間100万円ほどの収入を得る計画でした。

つまり、まったく働かないというわけではありません。

自分の時間を大切にしながら、必要な分だけ働くという生き方です。

一方、父親は長年会社員として働いてきた人でした。

そのため、38歳という年齢で会社を辞めることが、なかなか理解できなかったようです。

仕事がこれから面白くなる時期ではないか。

8,000万円あっても、将来お金が足りなくなるのではないか。

そういった不安があったのでしょう。

親として子供の将来を心配する気持ちは分かります。

ただ、私自身は、この息子さんの決断について、特に問題があるとは思いませんでした。

私が49歳で早期退職した理由

私は49歳で早期退職しました。

ただし、今回の記事の息子さんとは、会社を辞めた理由が違います。

息子さんは、自分の時間を大切にしたいという理由で会社を辞めました。

一方、私の場合は、とにかく仕事がつらかったからです。

もう仕事を辞めたい。

当時は、その気持ちが一番大きかったと思います。

会社や業界のルールも年々厳しくなり、この先はますます仕事がやりづらくなると感じていました。

ですから、49歳で辞めることを「もったいない」と思ったことはありません。

仕事への未練もありませんでした。

もし仕事がつらくなく、楽しく働ける環境だったなら、49歳で辞める必要はなかったと思います。

つまり、私の場合は、最初から自由な生活を目指して早期退職したわけではありません。

仕事のつらさから解放されたい。

それが退職を決断した一番の理由でした。

退職後に何をするかは、考えていなかった

早期退職するなら、退職後の生きがいや趣味を見つけておいたほうがいい。

そんな話を聞くことがあります。

しかし、私は退職する前に、退職後の生活についてほとんど考えていませんでした。

辞めたら何をして過ごすのか。

毎日暇にならないのか。

そういったことを、具体的に想像していなかったのです。

一方、お金については、かなり前から準備していました。

41歳の頃からライフプランを作り、100歳までの生活費を試算していました。

住宅ローンや子供の教育費なども考えながら、退職できるだけの資金を準備してきました。

そして、49歳で早期退職しました。

退職した直後は、とにかく晴れ晴れとした気持ちでした。

毎日仕事に行かなくていい。

つらいことをしなくていい。

自分の時間を自由に使える。

それだけで、本当に気楽な気持ちで過ごすことができました。

退職後に何か特別な楽しみがあったからではありません。

つらい仕事がなくなったこと自体が、私にとって大きな喜びだったのです。

早期退職して7年以上。今は淡々と暮らしている

早期退職してから、7年以上が経ちました。

今でも、退職したことを後悔していません。

ただ、退職直後の晴れ晴れとした気持ちが、そのまま続いているかというと、少し違うと思います。

もう7年以上前のことなので、当時の気持ちを鮮明に覚えているわけではありません。

今は、もっと落ち着いた生活になっています。

毎日が楽しくて仕方がない、というわけではありません。

かといって、つらいわけでも、憂鬱なわけでもありません。

家庭菜園をしたり、投資について考えたり、散歩をしたり。

妻と外食や旅行に出かけることもあります。

そんな日々を淡々と過ごしています。

私は、これで十分満足しています。

早期退職したら、毎日何か特別なことをしなければならないのでしょうか。

生きがいを見つけなければならないのでしょうか。

私は、必ずしもそうは思いません。

何も特別なことがなくても、穏やかに生活できる。

それだけでも、十分幸せなことではないでしょうか。

自分の子供が38歳で早期退職すると言ったら

では、もし私の子供が38歳で「資産が8,000万円貯まったから会社を辞めたい」と言ってきたら、どうするでしょうか。

おそらく、特に反対しないと思います。

8,000万円という資産があり、無茶な生活をしなければ、すぐにお金がなくなることは考えにくいでしょう。

もちろん、将来の生活費や資産運用について考えておく必要はあります。

ただ、今回の記事の息子さんは、そのあたりも考えているようです。

退職後も自分の裁量で仕事を続け、必要なら働く量を増やすことも想定している。

そこまで考えているのであれば、親がとやかく言う必要はないと思います。

では、資産がほとんどない状態で、仕事がつらいから辞めたいと言ってきたらどうでしょうか。

その場合は、まず「辞めた後はどうするの?」と聞くと思います。

そして、できることなら次の転職先を決めてから辞めたほうがいいのではないか、と伝えるでしょう。

仕事がつらいという気持ちは理解できます。

ただ、仕事を辞めても生活は続きます。

生活するためのお金が必要なことに変わりはありません。

だから、辞めた後の生活については考えておいたほうがいいと思います。

働くのは本人。親が代わりに働けるわけではない

今回の記事で、私が一番考えさせられたのは、親が子供の人生にどこまで口を出すべきなのか、ということです。

例えば、子供が仕事がつらいと言っているとします。

そこで親が「まだ若いんだから辞めるな」と言ったとしても、実際に働くのは子供です。

親が代わりに働いてあげられるわけではありません。

仕事のつらさを毎日感じるのも、本人です。

それなのに、親が自分の価値観だけで働き続けることを求めるのは、どうなのでしょうか。

もちろん、親として心配することはあると思います。

将来お金が足りなくなったらどうするのか。

仕事を辞めて後悔しないのか。

そういったことを伝えるのは、悪いことではありません。

でも、最終的に決めるのは本人だと思います。

なぜなら、その後の人生を生きていくのも、本人だからです。

親の言うとおりにして後悔したら、どうするのか

仮に、今回の記事の息子さんが父親の言うことを聞いて、会社員を続けたとします。

そして10年後、20年後に、こう思ったらどうでしょうか。

「あのとき会社を辞めておけばよかった」

「あのとき自分の時間を大切にしておけばよかった」

そう思っても、過ぎた時間は戻ってきません。

親は、その失った時間を取り戻してあげることはできません。

それどころか、親のほうが先に亡くなってしまうかもしれません。

結局、自分の人生に責任を持てるのは、自分だけなのです。

だから私は、人生の大切なことは、自分で決断したほうがいいと思っています。

もちろん、誰の意見も聞かずに決めればいいという話ではありません。

むしろ、周囲の意見はたくさん聞いたほうがいいと思います。

いろいろな考え方を知ることは、大切なことです。

ただし、それらはあくまでも参考意見です。

その意見を自分の頭の中で吟味して、最後は自分で決める。

そして、自分で実行する。

私は、それが大事だと思っています。

自分で決断しても、うまくいくとは限らない

もちろん、自分で決断したからといって、すべてがうまくいくわけではありません。

私も、早期退職する前にはライフプランを作り、生活資金を準備しました。

でも、将来のことは誰にも分かりません。

もし資金が足りなくなったら、どうするのか。

そのときは、働くしかありません。

お金がなければ生活できませんから、現実を受け入れて対処するしかないのです。

自分で決めたから、絶対に後悔しない。

そんなことを言うつもりはありません。

ただ、少なくとも私は、自分で考えて早期退職を決断して良かったと思っています。

もし人に言われて仕事を続けていたら、今とは違う後悔をしていたかもしれません。

自分で考えて決めたことだからこそ、その結果にも自分で向き合っていく。

それが、自分の人生を生きるということではないでしょうか。

まとめ:自分の人生は、自分で決める

今回のニュースの息子さんは、38歳で資産8,000万円を築き、自分の時間を大切にするために会社を辞めました。

一方、私は49歳で、仕事がつらかったから会社を辞めました。

退職した理由は違います。

でも、自分の人生をどう生きたいか考えて決断したという点では、共通するものがあると思います。

仕事を続ける人生が悪いわけではありません。

早期退職する人生が正しいわけでもありません。

人それぞれ、仕事に対する考え方も、人生で大切にしたいことも違います。

だからこそ、他人の生き方を自分の価値観だけで判断する必要はないと思います。

親であっても、子供の人生を代わりに生きることはできません。

周囲の意見は聞く。

いろいろな意見を参考にして、自分で考える。

そして、自分で決断し、自分で実行する。

私は、これからもそうやって自分の人生を生きていきたいと思っています。

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