「50代は楽しくない?」20代の「爆発的な楽しさ」が「じわじわした楽しさ」に変わった

時間の使い方・マインドセット

先日、Yahoo!の記事を眺めていると、

「50代は楽しくない」

というタイトルが目に入りました。

記事そのものは読んでいません。

なので、なぜ50代が楽しくないと書かれていたのかは分かりません。

ただ、そのタイトルを見て、

「50代って、本当に楽しくないのかな?」

と少し考えてみました。

私は現在56歳です。

49歳で会社を早期退職して、すでに7年以上が経ちました。

そんな私自身はどうなのかというと、

50代が楽しくないとは思っていません。

ただ、20代のころの「楽しい」と、56歳の今の「楽しい」は、明らかに違うような気がします。

20代の「楽しい」は爆発的だった

20代のころを思い出してみると、楽しいと感じるときの感情がもっと大きかったように思います。

言葉にすると、

「うわ、楽しい!」

という感じです。

爆発的な楽しさ、とでも言えばいいのでしょうか。

例えば彼女ができた。

初めてデートをした。

ほかにも、20代のころには人生で初めて経験することがたくさんありました。

初めてだから、当然刺激も大きい。

うれしいときにはものすごくうれしいし、楽しいときにはものすごく楽しい。

今振り返ってみると、若いころは意識して新しいことを探さなくても、人生の中に「初めて」がたくさんあったのだと思います。

56歳になると「初めて」が少なくなる

では56歳の今はどうでしょう。

これまで生きてきて、いろいろなことを経験しました。

旅行にも行きました。

いろいろなものを食べました。

いろいろな場所にも行きました。

もちろん、これから初めて経験することもあります。

ただ、20代のころに比べれば、

何をやっても初めて

ということは少なくなりました。

そうなると、同じことをしても若いころほど大きく感情が動かなくなるのは、ある意味では普通なのかもしれません。

それを、

「昔はあんなに楽しかったのに」

「最近は何をしても昔ほど楽しくない」

と考えれば、

「50代は楽しくない」

となるのかもしれません。

今の私の楽しさは「じわじわ楽しい」

では、56歳の私は毎日を楽しんでいないのか。

そんなことはありません。

ただ、楽しさの種類が変わりました。

20代が「爆発的に楽しい」だとすれば、今は、

「じわじわ楽しい」

という感じです。

例えば散歩をしているとき。

季節の変化を感じることがあります。

少し涼しくなったな。

空気が変わったな。

そんなことを感じながら歩く。

それだけでも、ちょっと楽しい。

朝、目を覚ましたときに鳥の声が聞こえることもあります。

それを聞いて、

「いいな」

と思う。

ものすごく感動するわけではありません。

誰かに話したくなるほどの出来事でもありません。

でも、少しうれしい。

今の私には、そんな楽しさがあります。

若いころと比べれば、確かに物足りないかもしれない

だからといって、

「若いころの爆発的な楽しさなんて必要ありません」

とも思いません。

できることなら、今でも味わいたいです。

たまには、

「うわ、楽しい!」

と思うようなことが起きてほしい。

それがもうあまり起こらないことを、まったく寂しく感じないかと言えば、それは嘘になります。

やっぱり、少し寂しいです。

ただ、56歳になった今、そこまで大きく感情が動くことは、なかなかないようにも思います。

それこそ、

「宝くじで1億円当たった!」

くらいのことが起きれば、爆発的にうれしいでしょう。

でも、そんなことは普通は起きません。

だからといって、

「人生が楽しくなくなった」

とは私は思いません。

もしかすると「昔との比較」が苦しくさせているのかもしれない

私が今回一番考えたのは、ここです。

「50代は楽しくない」と感じている人は、もしかすると無意識に若いころの自分と比較しているのではないでしょうか。

子供のころ。

20代のころ。

30代のころ。

あのころは楽しかった。

それに比べて今は……。

そうやって比べれば、50代の楽しさは負けてしまうかもしれません。

でも、私は比べなくてもいいと思っています。

昔と同じことをして、

「20代のころは100楽しかったのに、今は30しか楽しくない」

と採点する必要はない。

30でも楽しいのであれば、

今は今で、それなりに楽しい。

それでいいのではないでしょうか。

50代になったからなのか、早期退職したからなのか

私が小さな楽しさに気づくようになった理由は、自分でもよく分かりません。

年齢なのかもしれません。

私は49歳で会社を辞めたので、ちょうど50代という年齢と早期退職後の生活が重なっています。

会社を辞めて時間ができたことも大きいのかもしれません。

会社員だったころは、仕事があります。

成果を出す。

競争する。

会社から評価される。

どうしても、そういったものの中で生活していました。

そこから離れたことで、今までなら気にも留めなかったものに気づくようになった可能性もあります。

散歩中の季節の変化。

朝の鳥の声。

そんなものは、仕事の評価にも収入にも何の関係もありません。

でも今の私にとっては、それがちょっとした楽しみになっています。

年齢によるものなのか。

早期退職したからなのか。

両方なのか。

そこは分かりません。

50代になったら、自分で小さな「初めて」を作ってみる

では、50代になって、

「最近あまり楽しいことがないな」

と思ったらどうすればいいのか。

私は、大げさなことをする必要はないと思っています。

新しい趣味を本気で始める必要もない。

人生を変えるような挑戦をする必要もない。

ちょっとだけ、いつもと違うことをやってみる。

それくらいでいいのではないでしょうか。

例えば、いつもの散歩コースを少し変えてみる。

一本違う道を歩いてみる。

旅行へ行くなら、今まで泊まったことのないホテルに泊まってみる。

いつも同じ店へ行っているなら、入ったことのない居酒屋やレストランに入ってみる。

やってみて、

「別に面白くなかったな」

と思えば、それで終わり。

面白かったら、またやればいい。

その程度の軽さでいいと思っています。

20代は「初めて」が向こうからやってきた

考えてみると、20代のころは、自分から探さなくても新しい経験がたくさんありました。

人生そのものが、まだ始まったばかりだったからです。

だから「初めて」が向こうからやってくる。

初めてだから刺激が強い。

その結果、爆発的な楽しさも生まれやすかった。

50代になると、それまでの経験が積み上がっています。

それは悪いことではありません。

むしろ、

「最近、昔ほど何をやっても楽しくない」

と感じるのは、それだけいろいろなことを経験してきた証拠とも言えるのではないでしょうか。

だったら今度は、自分から小さな「初めて」を作ってみればいい。

私はそんなふうに思います。

「50代は楽しくない」のではなく、楽しさの形が変わった

もちろん、本当に今の生活がつらくて、楽しくない人もいると思います。

仕事が大変だったり、家族の問題があったり、体調が悪かったり。

「50代は楽しくない」と感じる理由は、人によって違うでしょう。

だから私は、

「50代は絶対に楽しい」

と言いたいわけではありません。

ただ、自分自身について考えてみると、

50代になって楽しさがなくなったとは思いません。

楽しさの形が変わっただけです。

20代のころは、

爆発的に楽しい。

56歳の今は、

じわじわ楽しい。

どちらが上ということでもありません。

私はどちらも好きです。

できれば今でも、爆発的な楽しさがたまには欲しい。

でも、それがなくても、散歩をしながら季節を感じたり、朝の鳥の声を聞いて少しうれしくなったりする。

そんな毎日も悪くありません。

今、少し楽しいなら、それでいい

若いころの自分と今の自分を比べ続ければ、失ったものばかりが目につくのかもしれません。

昔より体力が落ちた。

昔ほどワクワクしない。

昔ほど新鮮に感じない。

それはある程度、仕方がないことだと思います。

それよりも、

「今の自分はどう感じているのか」

を見ればいいのではないでしょうか。

昨日より楽しい必要もない。

20代のころより楽しい必要もない。

今、少しだけ楽しい。

それで十分です。

そして、もし少し物足りなくなったら、いつもと違うことをちょっとだけやってみる。

楽しかったら続ける。

楽しくなかったらやめる。

50代になったからといって、無理に人生を充実させようとしなくてもいい。

私は56歳になった今、

若いころと比べず、今ある「じわじわした楽しさ」を楽しめれば、それでいいんじゃないかな

と思っています。

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