先日、熟年離婚について書かれた記事を読みました。
記事では、離婚を切り出すのは妻の側が多いという話が紹介されていました。
コメント欄を読んでいると、長年、家事や育児を担ってきた妻が、夫の退職後も家事を手伝ってもらえず、不満を募らせているという話が目につきました。
中には、夫が家にいるようになったことで、かえって負担が増えたという人もいるようです。
これを読んで、私も自分たち夫婦のことを考えてみました。
私は2019年3月に49歳で早期退職しました。
あれから7年以上が経ちました。
早期退職して夫婦で過ごす時間が増えたことで、私たちの関係はどう変わったのか。
そして、なぜ今も一緒に暮らしているのか。
今回は、そんなことを書いてみたいと思います。
早期退職すると、夫が毎日家にいる
私は早期退職する前、単身赴任をしていました。
自宅に帰るのは2週間に1回程度。月にすると4日ほどしか家にいませんでした。
それが早期退職した途端、毎日家にいるようになったわけです。
妻からすれば、生活が大きく変わったと思います。
退職したばかりの頃、妻が少しイライラしているように感じることがありました。
もちろん、直接理由を聞いたわけではありません。
ただ、これまでほとんど家にいなかった夫が、突然毎日いるようになったのですから、落ち着かなかったとしても不思議ではありません。
そこで、私たちは自然と別々の部屋で過ごすようになりました。
すると、妻のイライラも少なくなったように感じました。
今でも、家ではそれぞれの部屋で過ごすことが多いです。
食事は一緒にしますし、外食や買い物、旅行にも一緒に出かけます。
でも、それ以外の時間まで、いつも一緒にいるわけではありません。
私は、このくらいの距離感がちょうどいいと思っています。
夫婦で暮らしていれば、不満があるのは当たり前
そもそも私は、夫婦が一緒に暮らしていて、不満がまったくないということはあり得ないと思っています。
これは夫婦に限った話ではありません。
親子でも、友達でも同じです。
人間同士が同じ屋根の下で、長い時間、近い距離で生活していれば、相手に不満を感じることは必ずあると思います。
それをいちいち問題にしていたら、誰とも一緒に暮らせなくなってしまいます。
もちろん、どうしても我慢できないほど嫌なことがあるなら、別々に暮らすという選択もあるでしょう。
ただ、多少の不満があることと、一緒に暮らせないことは、別の話だと思うのです。
私にも妻への不満はあります。
例えば、妻は自分なりのやり方にこだわるところがあります。
私が何かをすると、細かいところを指摘されることもあります。
正直、小言を言われるのは好きではありません。
普段はあまり気にしないようにしていますが、言い方がきついと感じたときには、「そんな言い方をしなくてもいいんじゃないか」と言い返すこともあります。
当然、ちょっとした言い争いになることもあります。
だからといって、それだけで離婚したいとは思いません。
人と一緒に暮らすというのは、そういうものだと思っているからです。
家事の分担も、きっちり決めているわけではない
熟年離婚の記事では、家事をしない夫への不満も多く紹介されていました。
では、私自身はどうなのか。
早期退職する前は単身赴任でしたから、自宅の家事をする機会はほとんどありませんでした。
退職後は、朝昼晩の食事が終わったあと、食器を洗って片付けるのが私の日課になりました。
妻がパートに出ていた時期には、仕事の日の朝食を私が作ることもありました。
一方で、普段の料理や掃除、洗濯は、基本的に妻がしています。
特に家事の分担を話し合って決めたわけではありません。
もし妻からもっと家事をしてほしいと言われれば、やるつもりです。
ただ、おそらく私のやり方には、かなり指導が入ると思います。
妻には妻のやり方があるからです。
私は、そこまで細かく言われるのはあまり好きではありません。
とはいえ、これも一緒に暮らしていれば起こることなのでしょう。
妻が今の家事の分担をどう感じているか、直接確認したわけではありません。
私から見れば、それほど大きな不満はなさそうに感じていますが、本当のところは妻に聞いてみないと分かりません。
ただ、私は妻が料理をしたくないなら、無理に作る必要はないと思っています。
大人二人なのですから、それぞれ食べたいものを食べればいい。
毎日きちんと料理を作らなければならないとも思っていません。
できるだけ、お互いが無理をせずに暮らせればいいと思っています。
一人よりも二人のほうが、行動半径が広がる
ここまで不満について書いてきましたが、もちろん、妻と一緒に暮らすことには良いこともあります。
私が特に感じるのは、一人よりも二人のほうが、行動半径が広がるということです。
例えば、旅行です。
新しい温泉旅館に泊まってみようとか、行ったことのないお店に食事に行ってみようとか。
一人だったら、なかなかそこまで行動しようという気持ちにならないかもしれません。
でも、妻と二人なら「行ってみようか」となります。
そして、実際に行ってみると、新しい発見があります。
初めて食べる料理があったり、思いがけず良い景色に出会えたり。
帰ってきてからも、「あそこは良かったね」と話ができます。
そういう経験は、二人だからこそ増えているように思います。
私は早期退職してから、自分の時間を自由に使えるようになりました。
その時間を妻と一緒に楽しめることは、早期退職して良かったと思うことの一つです。
もちろん、妻と一緒にいれば、嫌なことがまったくないわけではありません。
でも、嫌なことばかり見ていたら、楽しいことまで見えなくなってしまいます。
私は、できるだけプラスの部分に目を向けたいと思っています。
夫婦仲を保つために、あえて一緒にいない時間を作る
私たちは、家の中では別々の部屋で過ごすことが多いです。
一見すると、夫婦仲があまり良くないように思われるかもしれません。
でも、私はそうは思っていません。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、相手の気になるところも見えてきます。
小さなことでも、毎日積み重なれば不満になるかもしれません。
それなら、必要以上に一緒にいる時間を増やさなくてもいいと思うのです。
家ではそれぞれ好きなことをする。
食事や外出、旅行は一緒に楽しむ。
それで十分ではないでしょうか。
夫婦だからといって、いつも一緒にいる必要はない。
むしろ、適度な距離を保つことが、私たちには合っているように感じます。
もし妻から離婚したいと言われたら
今回、熟年離婚の記事を読んで、もし妻から「別々に暮らしたい」と言われたらどうするだろう、と考えてみました。
まずは、「どうしたの?」と理由を聞くと思います。
でも、妻が本当に別々に暮らしたいと言うのであれば、それは仕方がないことだと思います。
嫌々一緒に暮らしていても、お互い楽しくないでしょうから。
ただ、一つ気になることがあります。
それは、お金の問題です。
私は早期退職する前から、100歳までのライフプランを作ってきました。
当然、夫婦二人で生活することを前提にしています。
ところが、別々に暮らすことになれば、生活費は大きく変わります。
住むところも二つ必要になりますし、光熱費や生活用品なども、それぞれにかかります。
場合によっては、今の生活費の2倍近く必要になることもあるかもしれません。
そうなれば、妻だけでなく、私自身も生活費が足りなくなる可能性があります。
熟年離婚というのは、気持ちだけでなく、経済的な問題も考えなければならないのだと思います。
もっとも、お金の問題がまったくなかったとしても、私はあえて別々に暮らすメリットを感じません。
今の生活で、特に困っていないからです。
早期退職して、夫婦仲は良くなったのか
早期退職して7年以上が経ちました。
退職前と比べて、夫婦仲が劇的に変わったとは思いません。
ただ、退職した直後と比べれば、少しは良くなったのではないかと感じています。
最初は、毎日家にいるようになったことで、お互いに戸惑いもあったのかもしれません。
でも、時間が経つにつれて、それぞれの過ごし方ができてきました。
もちろん、今でも不満はあります。
小言を言われれば嫌な気持ちにもなりますし、言い争いになることもあります。
それでも、一緒に旅行をしたり、おいしいものを食べたりする時間は楽しいものです。
不満がなくなったわけではありません。
不満があっても、一緒に暮らす楽しさがある。
私にとっては、それで十分なのだと思います。
まとめ:夫婦の悪いところばかり見ない
熟年離婚の記事を読んで、改めて夫婦の関係について考えました。
長年一緒に暮らしていれば、不満が出るのは当たり前だと思います。
大切なのは、不満があるかどうかではなく、その不満とどう付き合うかではないでしょうか。
もちろん、どんな不満でも我慢すべきだとは思いません。
どうしても一緒に暮らせない事情があるなら、離婚も一つの選択だと思います。
ただ、私の場合は、妻と一緒に暮らすことに、まだまだプラスの部分がたくさんあります。
だからこそ、悪いところばかりを見るのではなく、良いところを見るようにしたい。
そして、適度な距離を保ちながら、一緒に楽しめることは楽しみたい。
早期退職して自由な時間が増えたからといって、その時間をすべて夫婦で共有する必要はありません。
一人で過ごす時間も大切にする。
二人で過ごす時間も大切にする。
私たち夫婦には、今のところ、この暮らし方が合っているようです。
これからも、多少の不満はあるでしょう。
それでも、妻と一緒に新しい場所へ出かけたり、おいしいものを食べたりして、「良かったね」と言える時間を楽しんでいきたいと思います。


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