私は会社員に向いていなかったのかもしれない。49歳で早期退職した今だから思うこと

時間の使い方・マインドセット

私は2019年3月末、49歳で早期退職しました。

それから7年以上が経ちました。

今は妻と二人で、穏やかな毎日を送っています。

早期退職してから、会社を辞めなければよかったと思ったことは一度もありません。

以前は、仕事のことで悩んだり、翌日の仕事を考えて不安になったりすることもありました。

でも、今はそうしたことがありません。

そんな生活を送りながら、最近ふと思ったことがあります。

「もしかしたら、私は会社員という働き方に、あまり向いていない性格だったのかもしれない」

今回は、そんな自分の性格について、少し振り返ってみたいと思います。

私は自分の考えを否定されるのが嫌いだった

私は昔から、自分の考えや行動を否定されることが非常に嫌いな性格でした。

例えば、誰かから「あなたはこうするべきだ」と言われると、まず心の中で反発してしまいます。

「どうしてそんなことを言われなければならないんだ」

そんな気持ちになるんですね。

もちろん、それを相手に言い返すわけではありません。

しばらく時間が経てば、「まあ、この人はそういう考え方なんだろうな」と思えるようになります。

でも、最初から素直に受け入れられるわけではないんです。

今になって考えてみると、私は他人から自分の考え方や生き方を否定されることに、強い抵抗を感じる性格なのだと思います。

そして、その性格は会社員時代にも表れていました。

上司の指摘を素直に受け入れられなかった

会社員時代、上司から仕事のやり方について指摘されることがありました。

「こうした方がいい」

「そのやり方ではなく、こちらの方法でやってみたらどうか」

そんなことを言われるわけです。

普通に考えれば、上司の意見を聞き、正しいと思えば取り入れればいいだけの話です。

でも、私はそれが苦手でした。

まず、指摘された時点では、上司の言うことが正しいと思えない。

心の中で反発してしまうんですね。

そして、時間が経って冷静に考えると、「確かに上司の言うことにも一理ある」と思うことがありました。

ところが、今度は正しいと分かっていても、素直に受け入れることが難しい。

そんなことが何度もありました。

では、結局どうしていたのか。

上司の意見を完全に無視するわけではありません。

正しいと思った部分は取り入れていました。

ただし、言われたことをそのまま実行するのではなく、自分がそれまでやってきた方法と組み合わせていたんです。

つまり、最後まで自分のやり方を残していたということですね。

今振り返ると、なかなか扱いにくい部下だったのかもしれません。

なぜ、言われたとおりにできなかったのか

では、なぜ私は上司の指示をそのまま受け入れられなかったのでしょうか。

正直、はっきりした理由は分かりません。

ただ、一つ思うことがあります。

私は、自分が納得していないことを、そのまま実行するのが苦手だったのかもしれません。

例えば、上司に言われたとおりに仕事を進めたとします。

そして、それがうまくいかなかったとしたら、どう思うでしょうか。

おそらく私は、

「だから自分は、このやり方ではやりたくなかったんだ」

と思ってしまう気がします。

そして、上司のせいにしてしまうかもしれません。

もちろん、自分のやり方で仕事をすれば、必ずうまくいくわけではありません。

上司の言うことが正しかった場合もあったでしょう。

それでも、私は自分の考えを残したかったんですね。

これは、良い性格だと自慢できる話ではありません。

組織の中で仕事をする以上、上司の指示に従うことが必要な場面もあります。

私のような性格は、会社員として働くうえで、不利になることもあったのではないかと思います。

出世したい気持ちは強かった

そんな私ですが、会社員時代は出世欲が非常に強い人間でした。

同期の中でも、誰よりも早く出世したい。

できれば一番になりたい。

そんな気持ちがありました。

実際、比較的早い時期に課長試験を受ける機会もありました。

ところが、その試験で私は不合格になりました。

その後、同期や後輩たちが出世していく姿を見ることになります。

正直、悔しかったですね。

ただ、今振り返ると、自分にも会社員として扱いにくい部分があったと思います。

上司の指示を素直に受け入れられない。

自分の考えを否定されると反発してしまう。

それでいて、人より早く出世したいと思っている。

なかなか難しい性格だったのかもしれません。

もちろん、そうした性格が出世できなかった原因だったのかどうかは分かりません。

もし上司の指示をもっと素直に受け入れていたら、違う会社員人生になっていたのでしょうか。

それも分かりません。

実際に選ばなかった道がどうなっていたかなど、今さら確かめようがありませんから。

ただ、自分の性格と会社という組織の仕組みが、うまくかみ合わない場面はあったのだと思います。

本当は一人で静かに過ごすことが好きだった

もう一つ、最近になって気づいたことがあります。

私は本来、一人で静かに過ごすことが好きな人間だったのではないか、ということです。

私は長年、営業職として働いていました。

営業職ですから、お客様との付き合いもありますし、社内の人たちと協力することも必要です。

仕事は一人だけではできません。

当然、いろいろな人と接しながら働いてきました。

でも、それが自分の本来望んでいた生活だったのかと考えると、少し違ったのかもしれません。

生きていくためには、お金を稼ぐ必要があります。

若い頃の私には、自分の好きなように生きるという選択肢は、なかなかありませんでした。

そもそも、自分が本当はどんな生活を望んでいるのか、よく分かっていなかったのかもしれません。

だから、仕事をするために、少しだけ自分を抑えながら生きていた。

そんな部分もあったのではないかと思います。

会社員時代がすべて苦しかったわけではない

ここまで書くと、会社員時代は嫌なことばかりだったように感じるかもしれません。

でも、決してそうではありません。

仕事には、楽しさもありました。

例えば、厳しいお客様との面談を控えていたとします。

相手からどんな質問をされるだろうか。

どのような資料を準備すればいいだろうか。

そんなことを考えながら、事前に対策をします。

そして、実際の面談がうまくいけば、大きな達成感がありました。

困難が大きければ大きいほど、それを乗り越えたときの喜びも大きい。

私は、そう思っています。

また、出世を目指して勉強したり、自分の行動を変えたりすることにも、楽しさがありました。

新しい自分に挑戦することは、決して悪い経験ではありませんでした。

ただ、その一方で、苦しさもありました。

翌日に難しい仕事が待っていれば、不安になります。

準備をしても、これで十分なのかと考えてしまいます。

仕事が終わっても、翌日のことが頭から離れない。

そんな日もありました。

大きな達成感を味わえることはあっても、それが毎日のようにあるわけではありません。

一方で、仕事のプレッシャーや不安は、日常的に感じることがありました。

今の私は、そうした大きな達成感を再び味わいたいとは思いません。

それよりも、何事もない穏やかな毎日を過ごしたいと思っています。

早期退職して、自分の性格を無理に抑える必要がなくなった

49歳で早期退職してから、私の生活は大きく変わりました。

上司から仕事のやり方を指示されることはありません。

誰かに評価されることもありません。

出世のために努力する必要もありません。

そして、人付き合いも大きく減りました。

今は、ほとんど妻との二人暮らしです。

それが、私には非常に心地いいんです。

もちろん、投資の研究をしたり、家庭菜園をしたり、妻と旅行や外食に出かけたりすることはあります。

投資については、今でも新しいことを調べ、試行錯誤しています。

でも、それは誰かに命令されてやっているわけではありません。

自分が楽しいからやっているんです。

そして、最終的な判断も自分でします。

そう考えると、今の生活は、私の性格に合っているのかもしれません。

会社員時代には、組織の中で働くために、自分の性格を抑えなければならない場面がありました。

でも、今はそれがほとんどありません。

だから、精神的に落ち着いた毎日を送ることができているのではないかと思います。

自分が正しいと思っても、他人に押しつけたくない

私は、自分の考えを否定されることが嫌いです。

でも、だからといって、他人の考えを否定したいわけではありません。

誰かの行動を見て、

「もっとこうすればいいのに」

と思うことはあります。

でも、それを本人に言ったり、他の人に話したりすることは、基本的にしません。

なぜなら、自分が正しいと思うことが、他人にとっても正しいとは限らないからです。

私はよく、こんなふうに考えます。

右も正しければ、左も正しい。

上も正しければ、下も正しい。

人生には、そんなことがたくさんあるのではないでしょうか。

例えば、早期退職することが正しい人もいれば、定年まで働くことが正しい人もいるでしょう。

何歳になっても成長し続けたい人もいれば、今の自分で十分だと思う人もいるでしょう。

どちらも、その人にとっての正解であれば、それでいいと思います。

もちろん、事実として正しいかどうかが決まることや、守らなければならないルールもあります。

ただ、生き方や価値観については、一つの正解に決めつける必要はないと思っています。

私自身も、他人から「こうするべきだ」と言われれば、最初は反発します。

でも、少し時間が経てば、「この人はそういう考え方なんだな」と思えるようになります。

最初から何でも受け入れられるわけではありません。

私も、そんなにできた人間ではありませんから。

私は会社員に向いていなかったのだろうか

では、私は会社員に向いていなかったのでしょうか。

正直、分かりません。

実際に長年会社員として働いてきたわけですから、まったく向いていなかったとも言えないでしょう。

仕事で成果を上げる喜びも経験しました。

出世を目指して努力する楽しさもありました。

ただ、自分の考えを否定されることが嫌いで、上司の指示を素直に受け入れることが苦手だった。

本来は、一人で静かに過ごすことが好きだった。

そうした性格を考えると、会社という組織の中で働くことには、私にとって難しい部分があったのかもしれません。

そして、早期退職した今は、その難しさを感じる場面がほとんどありません。

毎日、何か特別に楽しいことがあるわけではありません。

何もない日は、ただ淡々と一日が終わります。

「今日も終わったな」

その程度です。

でも、会社員時代のように、

「今日はつらかった」

「明日も仕事が大変だ」

そんなことを考える必要がなくなりました。

それが、私には非常に心地いいんです。

49歳で早期退職して7年以上。

今まで一度も、会社を辞めなければよかったと思ったことはありません。

会社員に向いていたのか、向いていなかったのか。

その答えは、今でも分かりません。

ただ、一つだけ言えることがあります。

今の生活は、私の性格に合っている。

そして、今の自分には、それで十分なんです。

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