49歳で4,500万円あっても、全部株だったら会社を辞めたのか?

資金計画・ライフプラン

私は49歳のとき、約4,500万円の資産を持って会社を早期退職しました。

このブログでも、

「早期退職するときに、いくら持っていたのか」

「4,500万円で本当に足りたのか」

という話を何度か書いてきました。

でも先日、少し違うことを考えました。

もし、あの4,500万円が全部株だったとしても、私は会社を辞めていただろうか?

同じ4,500万円でも、

「現金4,500万円」

と、

「株式4,500万円」

では、まったく意味が違うような気がします。

今回は、早期退職するときの「資産額」ではなく、資産の中身について考えてみたいと思います。

私が早期退職したときは、ほとんど現金だった

私が会社を辞めたとき、資産は約4,500万円ありました。

そのうち株式などのリスク資産は、おそらく10%もなかったと思います。

残りは、ほぼ現金でした。

なぜそんなに現金を持っていたのか。

これは、

「早期退職するから、暴落に備えて現金を増やしておこう」

と考えていたわけではありません。

単純に、結果的にそうなっていただけです。

当時、わが家のお金の管理は妻にお願いしていました。

私は自分の手持ちのお金の範囲で株をやっていた程度で、今ほど大きなお金を投資に回していませんでした。

そのため、貯めたお金の多くが、そのまま現金として積み上がっていました。

今振り返れば、もっと早くから積立投資をしていたら、もっと早く資産を作れて、49歳より前に会社を辞められた可能性もあります。

ただ、それは以前の記事でも書いたので、今回は置いておきます。

今回考えたいのは、

もし4,500万円の大部分を株で持っていたらどうしたのか

ということです。

現金4,500万円と株式4,500万円は同じではない

例えば、早期退職しようとしている人が2人いるとします。

一人は、

現金4,500万円。

もう一人は、

株式4,500万円。

資産額だけを見れば、どちらも同じ4,500万円です。

でも、私には同じには見えません。

現金4,500万円なら、基本的には明日突然3,000万円になるようなことはありません。

しかし株式4,500万円なら、大暴落が起これば大きく減る可能性があります。

仮に50%下落したら、

4,500万円が2,250万円です。

ちょうど会社を辞めた直後にそんな暴落が来たらどうするのか。

会社員なら、その後も給料が入ってきます。

しかし早期退職した後は、基本的に給料はありません。

生活費を作るために、暴落した株を売らなければならなくなる可能性があります。

これはかなり怖いと思います。

だから、

「4,500万円あるから会社を辞められる」

と資産額だけで考えるのは、少し違うのではないかと思います。

私なら退職前に一部を現金化するかもしれない

もし当時の私が、

現金1,500万円、株式3,000万円

を持っていたらどうしたでしょう。

おそらく、退職する前に株の一部を売って、もう少し現金を増やすことを考えると思います。

会社を辞めることが決まっているのなら、すべてをリスク資産のままにしておく必要はありません。

ただし、全部を現金にする必要もないと思います。

例えば現金1,500万円を持っていて、株式3,000万円が暴落で半分の1,500万円になったとします。

総資産は3,000万円まで減ります。

かなり大きな下落です。

それでも、現金1,500万円があれば、しばらく生活できます。

その間、暴落した株を売らずに持っておくことができます。

数年後に株価が戻るかもしれません。

もちろん、必ず戻るという保証はありません。

それでも、

生活費のために安値で株を売らなくていい

というのは、早期退職後にはかなり重要だと思います。

では、現金はいくら持っておけばいいのか

ここで問題になるのが、

「早期退職するとき、現金を何年分持っておけばいいのか」

ということです。

これには正解はないと思います。

その人の年齢、生活費、資産額、年金額などによって違います。

ただ、私が49歳で早期退職する場合をもう一度考えるなら、

10年程度生活できる現金があれば、かなり安心できる

と思います。

なぜ10年なのか。

年金があるからです。

私は60歳から年金を繰り上げ受給することを想定してライフプランを作っていました。

49歳で会社を辞めると、年金を受け取るまで約10年です。

極端な話、会社を辞めた直後に株価が大暴落したとしても、10年間を現金で生活できれば、その間は株を売らずに済みます。

そして60歳になれば、年金という新しい収入が入ってきます。

そう考えると、

「年金を受け取るまでの期間を現金でつなぐ」

という考え方もできると思います。

暴落が5年後なら、必要な現金はもっと少なくなる

もちろん、会社を辞めた翌日に暴落が来るとは限りません。

49歳で退職して、5年間何も起こらなかった。

そして54歳で大暴落が来た。

その場合、年金を受け取るまで残り5~6年程度です。

それなら、その期間を生活できる現金があればいいとも考えられます。

問題は、暴落がいつ来るか分からないことです。

退職翌年かもしれません。

5年後かもしれません。

10年間大きな暴落がないかもしれません。

誰にも分かりません。

だから私なら、かなり安全側に考えて、

退職時点では10年程度生活できる現金を確保しておきたい

と思います。

年間200万円なら10年分で2,000万円

例えば、年間生活費を200万円とします。

10年間なら、

200万円 × 10年=2,000万円

です。

資産4,500万円なら、

現金2,000万円
リスク資産2,500万円

という持ち方も考えられます。

仮に会社を辞めた直後に株価が50%下落したら、2,500万円のリスク資産は1,250万円になります。

かなり減ります。

でも、現金2,000万円は残っています。

その現金で生活している間は、暴落した株を慌てて売る必要がありません。

そして年金受給までつなぐ。

私なら、こういう状態であれば、かなり安心して会社を辞められると思います。

10年分のお金は普通に現金でいい

では、その2,000万円をどこに置くのか。

個人向け国債にする。

定期預金にする。

いろいろな方法があると思います。

今なら金利も以前より高くなっていますから、そうした選択肢を考えるのもいいでしょう。

ただ、当時の私なら、普通に現金で持っていたと思います。

当時は今ほど金利も高くありませんでした。

何より、これは増やすためのお金ではありません。

暴落したときでも、すぐに生活費として使えるようにしておくお金です。

それなら、無理に少しでも利息を取ろうとせず、現金で置いておいてもいい。

私はそう考えます。

早期退職では「いくらあるか」だけを見ない

私は49歳、資産約4,500万円で会社を辞めました。

でも今回改めて考えてみると、

「4,500万円あったから辞められた」

というだけではないように思います。

実際の私は、資産の9割以上を現金で持っていました。

これは意図的にそうしたわけではありません。

たまたまです。

しかし結果的には、会社を辞めた直後に株価が大暴落しても、私の資産への影響はそれほど大きくない状態でした。

もし4,500万円のすべてが株式だったら、同じ気持ちで辞められたかどうかは分かりません。

少なくとも、私は退職前に一部を現金化することを考えたと思います。

暴落した株を売らずに何年生活できるか

早期退職を考えるとき、

「3,000万円あれば辞められるか」

「5,000万円必要なのか」

という資産額に目が行きがちです。

もちろん資産額は大切です。

でも、それだけではないと思います。

私なら、

「もし会社を辞めた直後に大暴落が来ても、株を売らずに何年間生活できるか」

も考えます。

49歳なら、年金を受け取るまで約10年。

だから私は、できれば10年程度生活できる現金を持っておきたい。

残ったお金は投資に回してもいい。

そして暴落したら、現金で生活しながら株価の回復を待つ。

もちろん、これが正解だとは思いません。

現金をたくさん持てば、その分だけ投資による利益を得る機会は減ります。

反対に株式をたくさん持てば、資産が増える可能性がある一方、大暴落の影響も大きくなります。

結局は、その人がどこまでリスクを取れるかです。

ただ、早期退職した後には会社からの給料がありません。

だからこそ私は、

資産がいくらあるかだけではなく、その資産を何で持っているのか。

そして、

暴落しても、リスク資産を売らずに生活できるお金があるのか。

ここまで考えてから会社を辞めることが大切なのではないかと思います。

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