妻とは普段からよく話し、子どもが反抗期だった頃も二人で乗り越えてきました。夫婦仲は悪くないと思っています。
ですが、長年一緒に暮らしていても、どうしても不思議に思うことがあります。
それが、日常の何でもない会話です。
「今日は暑いね」と私が言えば、「昨日よりは暑くないよ」と返してくる。
……いや、別に昨日と比べているわけでも、議論したいわけでもないのですが(笑)。
今回は、そんな日常の小さな違和感から気づいた「相手を変えようとせず、自分を変えることで夫婦関係と心が驚くほど楽になる法則」について書いてみたいと思います。
1. なぜそこで「そうだね」と同意してくれないのか?
私はただ、「そうだね、今日も暑いね」と共感してほしいだけでした。
しかし妻は、無意識に相手の言葉をそのまま受け取らず、別の視点や反論を返してくる癖があります。
以前はそんな会話に少しイラッとすることもありました。
「なんで『そうだね』って素直に言えないの?」と問い詰めることもできましたが、そう言ったところで揉めるだけなのは目に見えています。
長い夫婦生活で悟ったのは、シンプルで残酷な一つの事実でした。
人生の鉄則:相手を変えることはできない
何十年も生きてきた人間の性格や価値観を、自分の都合よく変えようとするのは不可能です。自分が正しいと思って伝えても、「今日から変わります」とはなりません。
だから私は、妻を変えようと努力するのを諦めました。
2. 妻を変えるのではなく、まず自分が「そうだね」と言ってみる
妻に「そうだね」と言ってほしいなら、まず自分から「そうだね」と言えばいいのではないか。そう考えを改めました。
妻が何か話したとき、すぐに自分の意見や正論を言うのではなく、まずは「そうだね」と一度受け止める。
しかし、こうして自分を変えていく中でハッと気づかされたのです。
「もしかして、昔の自分も妻に対して同じように否定的な返しをしていなかっただろうか?」
| 昔の私(自覚なし) | 妻の受け止め方 | 巡り巡って返ってきた現在 |
| 「いや、それは違うんじゃない?」 「こうすればいいのに」と正論を返す | 「また自分の意見を否定された」と感じる | 無意識に夫の言葉へ同意しない癖がつく |
人間関係において、相手の行動は「過去の自分の行動が返ってきたもの」であることが多々あります。
妻だけに「俺に同意してくれ」と求めるのは、身勝手だったのかもしれません。
3. 自分を変えたら、一番「楽」になったのは自分だった
最近は意識して「そうだね」と言うようにしていますが、今のところ妻が劇的に変わって「そうだね」を連発してくれるようになった……ということはありません(笑)。
ですが、私自身の心に大きな変化がありました。
【「そうだね」を意識して起きた変化】
・妻から同意されなくても、イラッとしなくなった
・「まあ、妻はそういう返答をする人だから」と穏やかに受け流せるようになった
・相手が変わることを過度に期待しなくなった
相手を変えるために自分を変えるのではなく、「自分がそうした方が気持ちいいからやる」。
結果を相手に委ね、変わらなくても「まあいいか」と思えるようになったことで、自分自身の心が一番楽になりました。
4. 「変えられるのは自分だけ」と若い頃に知っていたら
若い頃の自分に一つだけアドバイスできるなら、迷わずこう言います。
「相手は変えられないよ。変えられるのは自分だけだよ」
これは夫婦関係だけでなく、職場の上司や部下、子どもとの関係でも全く同じです。
- 同意してほしいなら、まず自分が同意する
- 優しくしてほしいなら、自分から優しくする
- 話を聞いてほしいなら、まず自分が相手の話を聞く
期待しすぎず、自分にできることだけを淡々とやる。
我が家もきっと、これから何十年一緒にいても「なんでそこでそう言うかなぁ」と思う瞬間はお互いにあり続けるはずです。
それでも、今日も私は「そうだね」を増やしていこうと思います。いつか妻が「そうだね」と連発してくれる日を、ちょっとだけ期待しつつ(あ、期待しちゃダメですね笑)。


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