親の資産額は子どもに教える? 私が息子には教えず、娘には将来託そうと思っている理由

人間関係・家族・孤独

自分が持っている資産額を、子どもに教えるべきなのか。

先日、そんなことを考えました。

私には息子と娘がいます。

では、二人とも私が現在どのくらいの資産を持っているのか知っているのか。

実は違います。

息子には教えていません。

一方、娘には以前、一度だけ話したことがあります。

なぜ同じ子どもなのに違うのか。

考えてみると、私の中ではかなり明確な理由がありました。

今回は、親の資産額を子どもに教えることについて、私の考えを書いてみたいと思います。

息子には資産額を教えていない

私は49歳で会社を早期退職しました。

退職したときの資産は約4,500万円です。

現在もそれなりの資産を持っていますが、その具体的な金額を息子には教えていません。

理由は、息子がお金の管理をあまり得意としていないからです。

これまでも、

「お金を貸してほしい」

と言ってくることがありました。

そんな息子に、

「お父さんたちは、これだけのお金を持っている」

と具体的な金額を教えたらどうなるか。

もしかすると、

「まだ親にはお金がある」

という安心感を与えてしまうかもしれません。

自分のお金を使ってしまっても、困ったら親に頼ればいい。

そんな気持ちになってしまう可能性もあります。

もちろん、必ずそうなるとは限りません。

でも、その可能性がある以上、私はあえて教える必要はないと思っています。

聞かれたら「心配しなくていい」と答える

では、息子から、

「お父さんたち、老後のお金は大丈夫なの?」

「いくらくらい持っているの?」

と聞かれたらどうするのか。

そのときは、

「自分たちが生活していくくらいのお金はあるから、心配しなくていいよ」

と答えると思います。

具体的な金額までは言いません。

子どもからすれば、親の老後が心配になることもあるでしょう。

ですから、

「自分たちの生活は大丈夫」

ということは伝えていいと思っています。

でも、

「○千万円ある」

というところまで伝える必要はない。

少なくとも、今の息子に対してはそう考えています。

娘には一度、資産額を話したことがある

一方、娘には一度だけ資産額について話したことがあります。

ただし、

「うちにはこれだけお金があるんだぞ」

と自慢したわけではありません。

会話の流れで、

「普通に働いて貯金や投資をしていけば、これくらいの資産を作ることもできるよ」

という一つの例として話しました。

娘は息子とは違って、貯金や投資をするタイプです。

自分でお金を管理することもできます。

ですから、私の資産額を知ったからといって、

「親にお金があるなら、自分は使ってしまえばいい」

とはならないと思っています。

むしろ、

「こうやって資産を作ることもできるんだ」

という参考になるかもしれない。

そう思って話しました。

もっとも、一度会話の中で話しただけなので、本人が今も金額を覚えているかどうかは分かりません。

判断基準は年齢ではなく「お金に対する自立度」

では、何歳になったら子どもに資産額を教えるのか。

私の場合、年齢はあまり関係ないと思っています。

30歳だから教える。

40歳になったから教える。

そういうことではありません。

私が見るのは、

お金に対して自立できているか

です。

毎月いくら収入があるのか。

毎月いくら使っているのか。

収入の範囲内で生活できているのか。

貯金できているのか。

将来必要になるお金まで考えられているのか。

そういうことを自分で考えて、お金を管理できるかどうか。

私にとっては、こちらのほうが重要です。

これは息子だけの話ではありません。

夫婦で生活しているのであれば、お嫁さんも含めて家計をきちんと管理できているのかということになります。

将来、そういうことがきちんとできるようになれば、息子にも話していいと思うかもしれません。

でも今の状態が続くのであれば、私は具体的な資産額を教えないと思います。

50代になると「誰にお金を託すか」も考えなければならない

ただ、今回このことを考えていて、もう一つ重要な問題があることに気づきました。

子どもに資産額を教えるかどうかは、

「親にいくらお金があるのかを秘密にするかどうか」

だけの問題ではありません。

私も56歳になりました。

今は自分で資産を管理できます。

妻もいます。

でも、この状態がいつまでも続くとは限りません。

自分が先に亡くなるかもしれません。

妻が先に亡くなるかもしれません。

二人とも高齢になって、お金の管理が難しくなるかもしれません。

そうなったとき、

「このお金を誰に託すのか」

という問題が出てきます。

今は夫婦で資産情報を共有している

わが家では、すでに資産について一覧表を作っています。

どこにどんな資産があるのか。

そういった情報は夫婦で共有しています。

ですから、私に突然何かあったとしても、妻がまったく何も分からないという状態にはしていません。

でも、今後さらに年齢を重ねていったらどうでしょう。

妻一人ではパソコンの操作や金融資産の管理が難しくなるかもしれません。

そうなったら、誰かに頼む必要があります。

そこで、現時点で私が考えているのが娘です。

将来は娘に資産管理を託すことになると思う

今のところ、私が先に亡くなって妻だけが残った場合、将来的には娘にお金の管理をお願いすることになるのではないかと思っています。

そのためには、当然ですが、

「どこに何があるのか」

を娘が知らなければなりません。

銀行はどこなのか。

証券会社はどこなのか。

どんな資産を持っているのか。

重要な書類はどこにあるのか。

パソコンをどうやって開くのか。

必要な情報がどこに保存されているのか。

そういったことを何も伝えず、

「何かあったらよろしく」

では、娘もどうしようもありません。

今は金融資産の多くをインターネット上で管理する時代です。

紙の通帳や証券だけを探せば全部分かる、というわけでもありません。

だから、ある程度の年齢になったら、資産の場所だけではなく、必要なデジタル情報についても整理して、信頼できる人に分かるようにしておく必要があると思っています。

実際に本人に代わって金融資産を管理する必要が出てきた場合には、金融機関の代理人制度など、その時点で必要な手続きをすることになるでしょう。

でも、その前提として、

「何がどこにあるのか」

が分からなければ何も始まりません。

では、息子に託すのか

ここで最初の話に戻ります。

「子どもに資産情報を残すのであれば、息子にも娘にも同じように教えればいいのではないか」

という考え方もあるでしょう。

でも、私はそうは考えていません。

大切なお金の管理を任せるのであれば、

安心して任せられる人に託したい

と思います。

今の状態であれば、それは娘です。

だから娘には、将来的に資産の詳しい内容や管理に必要な情報まで伝えることになると思います。

一方、息子には現時点では託せないと思っています。

これは息子だから、娘だからという話ではありません。

男だから、女だからでもありません。

単純に、

お金をきちんと管理できるかどうか

です。

「子どもだから教える」ではなく「任せられる人だから教える」

今回、親の資産額を子どもに教えるべきかについて考えてみました。

私の結論は、

子どもだからといって、必ず資産額を教える必要はない

というものです。

その情報を知ることで、その子のお金に対する考え方に悪い影響が出るのであれば、あえて教える必要はないと思います。

一方で、年齢を重ねていけば、いつまでも自分一人で資産を管理できるとは限りません。

そのときには、誰かに託す必要があります。

私の場合、その相手として現時点で考えているのが娘です。

だから、

「子どもだから教える」のではありません。

「お金を任せられる人だから教える」のです。

50代になると、自分のお金をどう増やすか、どう使うかだけではなく、

自分たち夫婦がお金を管理できなくなったとき、誰に託すのか

ということも、少しずつ考えておいたほうがいいのかもしれません。

今は自分で全部できる。

だから、まだ先の話だと思ってしまいます。

でも、何かあってからでは、自分では説明できません。

元気なうちに、

「何がどこにあるのか」

「最後に誰に任せるのか」

くらいは決めておく。

これも50代から始める、お金の管理の一つなのではないかと思っています。

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