母が亡くなって初めて分かった|葬儀が終わっても手続きは山ほどあった。私が実感した「リアルな流れ」と最後の涙

人間関係・家族・孤独

母が亡くなって、しばらくが経ちました。

親の見送りは誰にでもいつか訪れる可能性がありますが、実際に経験してみて初めて分かったことがあります。

それは、「親が亡くなった直後は、悲しんでいる暇すらないほどやることが怒涛のように押し寄せてくる」ということです。

悲しみに暮れる暇もなく、機械的に動き続けた私のリアルな体験をお伝えします。

1. 葬儀社が決まっていても、決めることは山ほどある

母は葬儀の「互助会」に入っていたため、お願いする葬儀社自体はスムーズに決まりました。これは本当に助かりました。

しかし、葬儀社が決まっていても決めるべきことは山積みです。

  • 祭壇や飾る花の種類・ランク
  • 棺の種類、着せる衣裳
  • 通夜・葬儀の日時とスケジュール

姉と相談しながら決めましたが、それだけで1時間以上かかりました。今回は姉と大きな揉め事になりませんでしたが、「もし兄弟姉妹の仲が悪かったら、この極限状態でお金や内容を決定するのは相当大変だろうな」と痛感しました。

2. 葬儀の翌日:「役所の手続き」怒涛の4窓口

無事に通夜と葬儀が終わり、「とりあえず終わった……」と少しほっとしたのも束の間。翌日にはすぐに市役所へ向かいました。

ありがたいことに葬儀社から「葬儀後にやることリスト」をもらっていたため、それを手に窓口を順番に回りました。

役所で対応した主な手続き内容・目的
印鑑登録証の返還印鑑登録の抹消
後期高齢者医療保険資格喪失手続き
葬祭費の申請給付金の受け取り手続き
介護保険の資格喪失介護保険証の返納
年金関連の手続き資格喪失および未支給年金の申請
固定資産の届出相続人代表者の指定届け出

※必要な手続きは人や自治体によって異なりますが、私の場合は4つほどの窓口をタライ回しならぬ「順繰り」で回ることになりました。事前リストがなければ途方に暮れていたと思います。

3. 不動産の相続登記:司法書士へ依頼と「戸籍集め」の試練

役所が終わると次は不動産(土地・家屋)の相続登記です。

義務化されたことも知っていたため、私は最初から自分でやらずに司法書士さんにお願いすることを決めていました。

我が家の場合、私が結婚してから両親と同居し住宅ローンも支払っていたため、生前から「家は僕がもらうよ」と姉と話し合えていたのが幸いでした。

一番大変だったのは「出生から死亡までの戸籍集め」

プロにお任せしたものの、こちらで用意する書類は山のようにありました。特に土地(母名義)と家屋(父7割・母3割の共有持分)で権利が分かれていたため、両親分の書類が必要でした。

💡集めた主な書類

  • 父と母の出生から死亡までのすべての戸籍(これが一番時間がかかりました)
  • 父と母の住民票の除票
  • 相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書・身分証明書
  • 不動産を取得する私の住民票、名寄帳

司法書士さんの的確な指示のおかげで、書類集めの費用は約7,000円、司法書士さんへの報酬は約18万円で一発OKとなりました。自分で調べる手間とミスを考えれば、18万円を払って専門家にお願いしたのは大正解だったと感じています。

4. 誰も寝ていない母のベッドを見て、初めて流れた涙

振り返ると、母が亡くなってからずっと動いていました。

葬儀を決め、通夜・葬儀を終え、役所を回り、司法書士に会い、書類を集め、姉に署名捺印をもらい……。次から次へとやるべきことがあり、不思議なほど涙は出ず、まるで機械のように動いていました。

でも、本当に悲しかったのは「すべての手続きが終わった後」でした。

やるべき仕事がすべてなくなり、静まり返った家の中を見渡したとき。

部屋の隅に、誰も寝ていない母のベッドがありました。

それを見た瞬間、

「ああ、本当に母は亡くなったんだな」

と、胸が押し潰されるような感情が込み上げてきました。

葬儀の最中でもなく、役所の窓口でもなく、戸籍集めをしている最中でもない。全部が終わって、ポツンと残された空のベッドを見たとき、初めて母がいなくなった現実を実感したのです。

まとめ:元気なうちに「話せること」だけでも話しておく

親の死をあらかじめ考えるのは辛いことです。ですが、いつか必ずその日は来ます。

今回つくづく感じたのは、元気なうちに少しだけでも家族で話をしておくだけで、残された者の負担は段違いに減るということです。

  • 葬儀はどこにお願いするのか(互助会などの有無)
  • 不動産や財産は誰がどう引き継ぐのか
  • 保険や重要書類はどこにあるのか

我が家は生前に少し話ができていたので揉めずに済みましたが、それでもこれだけの労力がありました。

親が亡くなった直後は、悲しむ時間すら与えられません。

「悲しむのは、全部の手続きが終わってから」

今、もしご両親がご健在であれば、少しずつでも「その時」の話をしておくことを心からおすすめします。

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