「100歳までのライフプランを作ったから、これで資金面は完璧!」
そう考えて会社を辞めた私ですが、早期退職(FIRE)して7年以上が経過した今、痛感していることがあります。
それは、「人生は絶対にライフプランシートの計算どおりにはいかない」ということです。
どれほど綿密に支出や年金をシミュレーションしても、表計算ソフトには書き込めない「突発的な出来事」が必ず起こります。
今回は、私が実際に体験・実感している「ライフプランを狂わせる3つの想定外」と、それらのリスクを乗り越えるための現実的な対策についてお話しします。
1. ライフプランを狂わせる3つの「想定外の支出」
ライフプラン上では「築年数に応じた外壁塗装や屋根修繕」などは織り込み済みですが、それらを超えるレベルの支出要因が存在します。
① 自然災害と住宅の老朽化
大雨、地震、台風などの大規模災害は予測不可能です。
我が家も築35年を迎え、床を歩くと「ギシギシ…」と音が鳴るようになりました。日々の経年劣化に加え、万が一の災害で大規模な修繕や建て替えが必要になった場合、計画していた修繕費の枠を大きくオーバーしてしまいます。
② 子ども・孫への突発的な経済支援
先日、我が家でも義理の娘から「どうしても生活費が足りない」とSOSがあり、急遽支援を行うことになりました。
親としては助けてあげたい反面、無制限に助け続ければ自分たちの老後資金が底をつきます。「助けるが、親に頼り切る状態を作らない」という距離感とバランスは、ライフプランの数字以上に難しい課題です。
③ 親の介護費用(終わりが見えないリスク)
私が最もリスクとして感じているのが「親の介護」です。
妻の両親は高齢となり、少しずつ足腰が弱ってきています。介護が必要になって施設に入居する場合、本人の年金だけでは不足し、子供側の持ち出しになる可能性があります。子育てと違って「いつまで続くか終わりが見えない」点が、資金計画を最も脅かす要素となります。
2. 想定外のリスクに対処する「2つのアプローチ」
「リスクがあるなら、もっとお金を貯めてから辞めるべきか?」というと、そう単純ではありません。
| 対策アプローチ | メリット | デメリット・課題 |
| ① 莫大な貯金を貯めてから辞める | 資金面の安心感が非常に高い | 「もっと貯めてから」と引き延ばすうちに体や心が壊れるリスク |
| ② 退職後も「自力で稼ぐ力」を持つ | 必要なときに補填でき、柔軟に対応できる | 稼ぐ力を身につけるまでに一定の時間と試行錯誤が必要 |
💡結論:資産を増やすだけでなく「稼ぐ力」をセットで持つ
1億円、1億5,000万円と貯まるまで我慢し続けていては、貴重な人生の時間を失ってしまいます。
だからこそ重要なのは、完璧な貯金額を目指すことではなく、「退職後も月5万〜10万円でも自力で稼げる状態を作っておくこと」です。月数万円の収入があるだけで、災害・支援・介護といった突発的な支出への対応力(耐久力)は劇的に跳ね上がります。
3. 「会社員のうちに準備しておくべきだった」最大の反省点
退職後に焦って収入源を探すのは危険です。私自身、退職直後の「会社に頼らない収入」は月7万円程度(投資5万円、ブログ2万円程度)で、決して安定していませんでした。
その後、数年の試行錯誤を経て収入を安定させることができましたが、振り返ると「会社員として給料をもらっている間に、雇われずに稼ぐ練習をしておくべきだった」と深く反省しています。
- アルバイト・再就職: 確実だが、会社の都合や自身の健康問題で急に働けなくなるリスクがある
- 雇われない収入源: 自分のペースで継続でき、ライフプランが狂ったときのスモールビジネスとして機能する
まとめ:ライフプランは「予定表」ではなく「余裕を作る道具」
100%安全なライフプランなど存在しません。
- ある程度の資産を作り、100歳までの試算をする
- 「ライフプランに書けない支出(災害・支援・介護)」があることを知る
- 想定外が起きても崩れないよう「自分で稼ぐ力」を並行して育てる
早期退職の準備とは、単にお金を貯めることだけではありません。「何か起きても、自分の力でなんとかできる状態」を作ることこそが、本当の安心感をもたらしてくれます。
いつか、私が実際に試してきた「会社に雇われずに収入を作る具体的な方法とステップ」について詳しく書いていきたいと思います。


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