「早期退職(FIRE)をして、一番幸せだと感じる瞬間はいつですか?」
そう聞かれると、私は少し答えに困ってしまいます。
実は、現在の生活の中で「今が最高に幸せだ!」と大きな波のように感情が高ぶる瞬間は、ほとんどありません。毎日が驚くほど平坦で普通です。
4,500万円の資産を作って会社を辞めた私がたどり着いた、「『幸せ』と『つらくないこと』の意外な関係」と、平凡な毎日がもたらす本当の満たされ感についてお伝えします。
1. 感情の激しい波が消えた「平坦な日常」
退職後の私の生活は、いたって平凡です。
- 朝6時に自然と起きる
- 朝食を食べて、家庭菜園のキュウリやトマトの様子を見る
- 資産運用の研究や、好きな調べものを家でする
- 妻と買い出しに行き、たまに平日温泉旅行へ行く
以前の私なら「こんな毎日だと退屈してしまうのではないか」と懸念していました。
しかし実際に過ごしてみると、劇的な出来事や強い刺激がなくても、退屈さを感じることは全くありませんでした。
2. なぜ「強い幸せ」を感じなくなったのか?
早期退職をしてから「幸せだな!」と強く叫びたくなるような瞬間が減った理由はシンプルです。人生から「つらいこと」がほとんど消え去ったからです。
人は、対極にある「つらさ」や「苦しみ」を経験しているからこそ、その反対側にある「解放感や幸せ」を強く感じるのではないでしょうか。
会社員時代の感情のコントラスト
- 日曜日午後: 「明日から仕事か…」と鬱のような重苦しい気分になる
- 金曜日の夜: 解放感からウキウキして、寝るのがもったいなく朝まで飲む
- 大型連休の最終日: 地獄のような絶望感に襲われる
現在は毎日が休日であるため、日曜日の午後に憂鬱になることもなければ、金曜の夜に羽目を外すこともありません。旅行から帰ってきても「明日から仕事か…」と落ち込むこともなく、ただ穏やかな日常に戻るだけです。
この激しい感情のアップダウンがない状態こそが、精神的に最高に楽なのだと気づきました。
3. 「幸せ」とは「つらいことがないこと」そのもの
以前の私は、幸せとは以下のような「強いポジティブな感情」のことだと思っていました。
- 欲しいものを買う
- 豪華な旅行に行く
- 美味しいものを食べる
- 大きな成果をあげる
もちろんそれらも素晴らしい体験ですが、今の私は「つらいこと・嫌なことが存在しない状態」こそが、最も大きな幸せの基盤だと感じています。
仕事のプレッシャーがない。納期に追われない。人間関係のストレスがない。明日何を気にする必要もない。
この「何事も起こらない平凡さ」をベースに持ちながら、たまに家庭菜園の野菜が実ったり、妻と美味しいものを食べたりする小さな喜びを味わう。それだけで十分なのです。
まとめ:会社員時代に喉から手が出るほど欲しかったもの
「早期退職して、一番幸せな瞬間は?」と聞かれたら、私はこう答えます。
「日曜日の午後に憂鬱にならず、毎日を自分のペースで淡々と過ごせていること自体が幸せです」と。
人生が劇的に楽しくて仕方がないわけではありません。ただ、つらくない。
会社員時代、毎日のストレスに苛まれていた私が本当に欲しかったのは、豪華な贅沢や華やかな成功ではなく、この「何も起こらない穏やかで平凡な一日」だったのかもしれません。
幸せだから平凡なのではなく、平凡でいられること自体が最大の幸せ。
もし今、日々の仕事やプレッシャーで感情をすり減らしているなら、「何もない平凡な日々」を自分に取り戻すための準備を、少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。


コメント