「4,500万円の資金を準備して会社を辞めれば、お金も時間もすべてが満たされてバラ色の人生が待っている」
2019年3月末に50代で早期退職を果たした当時、私はそう信じて疑いませんでした。事前のライフプラン計算も完璧に行い、無収入でも生活していける資金的土台は整えていました。
しかし、実際に退職してから数年が経過した今、当時を振り返って「もっと会社員時代に準備しておけばよかった」と痛感していることが2点あります。
これから早期退職やFIREを目指す方が、私と同じ後悔をしないために知っておくべき「現実的な準備」についてお伝えします。
1. 会社員のうちに「退職後の小さな収入源」を育てておく
退職後、私には平均して月7万円程度(株式投資で約5万円、ブログで約2万円)の収入がありました。
ライフプラン上は無収入でも生活できるように設計していたため、資金が足りなくなることはありませんでした。しかし、心理的には「月々入ってくる収入の有無」で安心感が全く違っていたのです。
収入があることによるメンタル面の違い
- 取り崩しのみの生活: 「今月も貯金が何十万円も減った……」という精神的ストレスがつきまとう
- 小さな収入がある生活: 「生活費の足しができている」と感じられ、取り崩しのプレッシャーが大幅に和らぐ
退職後にゼロから新しい収入源を作るのは、成果が出るまでの期間に「本当に稼げるだろうか」と大きな不安が伴います。
毎月安定した給料が入ってくる会社員という最高の安全網があるうちに、副業やブログ、資産運用などを試して「自分の力で月1万〜5万円を稼ぐ経験」を積んでおくべきだったと感じています。
2. 退職後の生活に「過度な期待」をしすぎない
もう一つの準備は「心構え(マインド)」です。
会社員の頃は「退職したら毎日が最高の休みになる」と思いがちですが、実際に毎日が休日になると「休日という特別な概念」そのものが消滅します。
- 退職前のイメージ: 毎日が刺激的で、やりたいことに溢れたバラ色の人生
- 退職後の現実: つらい仕事や憂鬱な日曜日が消え、平穏で「平坦な日常」が淡々と続く
毎日劇的に楽しいことが起きるわけではありません。しかし、「何も起きないが、ストレスも一切ない平凡な日々」こそが、実は本当の幸せなのだと気づきました。
最初から「第二の人生を輝かせよう!」と意気込むのではなく、「仕事がなくなって普通の毎日が始まる」くらいに思っておくことが、退職後のギャップを防ぐコツです。
まとめ:資産(蓄え)と収入源(稼ぐ力)の両輪を整えて逃げ出そう
早期退職をして本当につらさから解放されましたし、「もっと早く辞めればよかった」と思っています。
しかし、これから挑戦する方には「まとまった資産を作る」だけでなく「在職中に小さく稼ぐ練習をしておくこと」を強くおすすめします。
- ライフプランで「必要資産(例:4,500万円)」を算出する
- 会社員の立場を利用して、月1万〜3万円でも稼げる副業や運用を試す
- 退職後の生活に期待しすぎず、平穏な日常を楽しむ心構えを持つ
この準備を整えておけば、退職後の自由な時間をより一層、安心して楽しめるようになります。
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