「4,500万円の資金があれば、早期退職(FIRE)しても本当に大丈夫だろうか?」 「ライフプランシートを作って計算しても、予期せぬ出費が怖くて退職に踏み切れない……」
早期退職を検討する際、誰もが一番悩み、不安に思うのが「お金の計算」です。
私自身、退職前には年間の生活費、国民健康保険、国民年金、生命保険、旅行費、住宅の修繕費や家電の買い替え費用、さらには将来の年金受給額まで細かく弾き出し、「4,500万円あれば生活していける」というライフプランシートを作成して退職しました。
今回は、実際に早期退職してみて分かった「ライフプラン通りにいかない現実のリアル」と、お金の不安と上手に付き合っていくためのマインドセットについてお伝えします。
1. ライフプランシートには書かれていない「予期せぬ出来事」
退職前の計画では、安全性を高めるために「投資による利益」はあえて計算に入れませんでした。数字上は「これなら絶対に大丈夫だ」と思える完璧な計画でした。
しかし、現実は計画通りにはいきません。
すでに社会人として独立している2人の子供に関しては学費などの支出を組み込んでいませんでしたが、ある日、長男の妻から「生活費が足りなくなってしまったのでお金を貸してほしい」と想定外の連絡が入ることがありました。
人生で起こる「計算できない不確定要素」の例
- 家族の事情: 独立した子供からの予期せぬ資金援助の相談
- 住まい・環境: 予期せぬ家の破損、自然災害、物価の高騰
- 制度や健康: 年金制度の変更、想定以上の長生きや突然の医療費
どれほど綿密にライフプランを作成しても、人生には計算できないトラブルや出費が必ず発生します。
2. 「不安がゼロになるまで退職しない」のは間違い
では、「予期せぬリスクがあるから早期退職はやめるべきか?」というと、私はそうは思いません。
なぜなら、「もし大きな病気になったら」「もし子供が困ったら」と不確定なリスクを考え始めれば、資産が5,000万円あっても、1億円あっても不安が消えることはないからです。
不安が完全に消えるのを待っていたら、いつまで経っても会社を辞めることはできず、貴重な人生の時間を消耗してしまいます。
大切なのは「不安をゼロにすること」ではなく、「何か起きても対応できる準備(耐性)を作っておくこと」です。
3. 「不安を減らす」ために実践している3つの備え
不安を完全に消し去ることはできなくても、適切に対処できる状態を作っておくことで、心にゆとりが生まれます。
① 資産運用(投資)を継続し、勉強する
退職後の生活費は貯蓄と確定した収入で賄える計画にしていますが、趣味も兼ねて現在も投資(オプション取引や自動売買など)を続けています。投資収入を頼りにするのではなく、「いざという時のプラスαの収入源」として機能させています。
② 「自分で稼げる力」や選択肢を持ち続ける
組織に頼らず、自分自身の力でお金を生み出せるスキルや手段(投資やブログ発信、必要に応じた短期の仕事など)を持っておくことが、何よりの精神安定剤になります。
③ 生活コストをコントロールできるようにしておく
平日のファミレスランチや家庭菜園のように、お金をかけなくても十分に楽しめる暮らしの基盤を作っておくことで、万が一の事態が起きても柔軟に生活水準を調整できます。
まとめ:「4,500万円を土台にして、柔軟に対応できる自分になる」
早期退職をして分かった最大の気づきは、「お金の不安を完全になくすことはできない」ということです。
だからこそ、私の考え方は次のように変わりました。
- 退職前の考え方: 「4,500万円あれば、絶対一生大丈夫」
- 退職後の考え方: 「4,500万円を強固な土台とし、何か起きても柔軟に対応できる自分を作っておく」
人生はライフプラン通りにはいきません。しかし、予期せぬ出来事を恐れて今やりたいことを犠牲にする必要もありません。
しっかりとした試算(4,500万円)を土台にしつつ、何かあっても対応できるスキルやマインドを整えて、目の前の自由な時間を楽しむ。それこそが、早期退職後の人生を豊かに生きる一番のコツだと感じています。


コメント
投資のことを自分で稼ぐとはあまり言わないような気が