先日、定年退職した方について書かれた記事を読みました。
その方は、定年後、
「これからは好きなことだけして暮らそう」
と思っていたそうです。
旅行に行く。
ゴルフをする。
平日の昼間から映画を見る。
会社員時代にはなかなかできなかったことを、定年後はいろいろ楽しんだそうです。
ところが半年ほどすると、やりたかったことが一巡してしまいます。
すると、少しずつ「何も予定がない日」が増えてきた。
そこで、
「今日は何をしよう」
と考えるようになったそうです。
買い物は明日でもいい。
散歩は午後でもいい。
時間はたくさんある。
でも、その時間の使い道がない。
そんな感覚になっていったそうです。
そして、この方が言っていた言葉が印象に残りました。
会社に戻りたいわけではない。
満員電車にも乗りたくない。
毎日8時間働きたいわけでもない。
でも、
「何曜日の何時にどこへ行く、という予定がある生活は良かった」
と思うようになったそうです。
私はこれを読んで、
「そう感じる人もいるんだな」
と思いました。
というのも、私はまったく逆だからです。
私は予定がないほうが好き
私は49歳で会社を早期退職しました。
現在56歳なので、会社を辞めて7年以上になります。
では、退職後の私のカレンダーには予定がびっしり入っているのか。
まったくそんなことはありません。
むしろ私は、
カレンダーが真っ白なほうが好きです。
「○日の○時にここへ行かなければならない」
という予定が入っていると、少し気が重くなります。
何も予定がない。
今日一日、自分の好きなように過ごせる。
私はそちらのほうが気楽です。
ですから記事に出てきた方が、
「何曜日の何時にどこへ行くという予定がある生活は良かった」
と言っているのを読んで、
正直、最初はよく分かりませんでした。
でも、本当に私は「何もしていない」のか
ただ、この記事について考えているうちに、少し気づいたことがあります。
私は、
「予定なんてなくても全然平気」
と思っていました。
でも、本当に何もしていないのかというと、そうではありません。
毎日だいたいやっていることがあります。
ブログを書く。
YouTubeを見る。
散歩をする。
株や投資について、新しいやり方を考える。
妻と食事をする。
別に、
「午前10時からブログを書く」
「午後2時から散歩する」
と決めているわけではありません。
やらなければ誰かに怒られるわけでもありません。
ブログだって明日書いてもいい。
散歩だって午後から行ってもいい。
YouTubeなんて見なくても何の問題もありません。
でも、私は毎日そういうことをしています。
だから、
「今日は何をしよう」
と困ることがないのだと思います。
全部禁止されたら、私も困る
では、
「ブログを書くな」
「YouTubeを見るな」
「散歩するな」
「投資について考えるな」
と言われたらどうなるでしょう。
そう考えてみると、
「じゃあ何をしようかな」
となりました。
テレビを見る?
私はあまりテレビを見ません。
筋トレ?
多少はできますが、一日中筋トレするわけにもいきません。
そう考えると、私も何もすることがなくなれば、退屈するのかもしれません。
つまり私は、
予定がなくても平気なのではなく、毎日繰り返しできることをいくつか持っているから平気なのかもしれません。
これは今回の記事を読んで初めて気づいたことでした。
旅行やゴルフとは少し違う
記事に出てきた方は、退職後に旅行やゴルフ、映画などを楽しんでいました。
でも半年ほどで「やりたかったことが一巡した」といいます。
ここは結構大事なのかもしれません。
旅行は楽しいです。
私も妻と旅行に行きます。
外食も好きです。
でも、旅行には目的地があります。
「ここに行きたい」
と思って行けば、一つやりたいことが終わります。
映画も、見たかった作品を見れば終わります。
ところが、私が普段やっていることには、あまり「終わり」がありません。
今日散歩しても、明日また散歩できます。
今日YouTubeを見ても、明日になればまた新しい動画があります。
投資も相場が動き続けますから、考えることが次々出てきます。
ブログも、こうして考えていると次のテーマが出てきます。
つまり、
一度やったら終わる楽しみではなく、何度でも繰り返せること
をいくつか持っている。
これが、私が予定のない毎日でも退屈しない理由の一つなのかもしれません。
旅行は日常を埋めるためのものではない
私は旅行や外食も好きです。
一度旅行の楽しさを知ってしまえば、
「また行きたい」
と思います。
外食も同じです。
でも、
「旅行に行かなければ毎日がつまらない」
というわけではありません。
最初から旅行や外食を知らなければ、普通の日常だけでもそれなりに満足して暮らしていると思います。
旅行や外食は、退屈な毎日を埋めるためのものではなく、
普段の生活にプラスされる楽しみ
という感覚です。
だから旅行から帰ってきても、
「次の旅行まで何をして過ごそう」
とはなりません。
またいつもの生活に戻ります。
ブログを書いて、YouTubeを見て、散歩して、投資について考える。
それで普通に一日が終わります。
「今日じゃなくてもいい」が私は好きなのかもしれない
記事の方は、
「買い物は明日でもいい。散歩だって午後でもいい」
ということに、時間の使い道がないような感覚を持ったそうです。
でも私は、むしろそこに自由を感じているのかもしれません。
散歩は午後でもいい。
明日でもいい。
ブログも今日絶対に書かなければならないわけではない。
だから、
自分がやりたいときにやればいい。
会社員時代はそうではありませんでした。
決められた時間に会社へ行く。
決められた時間に仕事をする。
会議があれば、その時間に出る。
期限があれば、それまでに終わらせる。
自分の時間なのに、自分だけでは決められません。
今は違います。
「今日じゃなくてもいい」
だからこそ、自分で今日やるかどうかを決められる。
私にとっては、それが心地いいのだと思います。
だから予定が入ると少し嫌なのかもしれない
私は以前から、予定が入ることがあまり好きではありません。
なぜなのか、自分でもよく分かっていませんでした。
でも今回考えていて、少し分かったような気がします。
予定が入ると、
いつもやっていることができなくなるから
なのかもしれません。
何日の何時に出かけなければならない。
そうすると、その時間を気にしなければなりません。
普段とは違うことをしなければなりません。
いつもの日常の中に、別のものが入ってきます。
もちろん旅行など、自分が楽しみにしている予定もあります。
でも基本的には、
何も書かれていないカレンダーのほうが気楽です。
何もしないためではありません。
自分がいつもやっていることを、自分の好きな時間にできるからです。
退職後の「火曜日の午前10時」を想像してみる
今回の記事を読んで、早期退職や定年退職を考えている人に一つだけ言えることがあるとすれば、これかもしれません。
「退職したら何をしたいか」だけではなく、「何も予定がない平日に何をするのか」を考えてみる。
例えば、
火曜日の午前10時。
旅行には行っていません。
ゴルフの予定もありません。
友人とも会いません。
映画にも行きません。
誰からも連絡はありません。
今日やらなければならないこともありません。
そんなとき、
あなたは何をしていますか?
これを一度想像してみるといいのかもしれません。
私なら、こうしてブログを書いているかもしれません。
YouTubeを見ているかもしれません。
散歩に出ているかもしれません。
株について考えているかもしれません。
どれも大したことではありません。
でも、そういうものがいくつかあるので、私は「何もすることがない」と感じないのだと思います。
一人で繰り返しできることを2つ、3つ持っておく
だからといって、
「予定がないことに耐えられない人は、早期退職してはいけない」
とは思いません。
会社を辞めてもいいと思います。
辞めたあと、やっぱり予定が欲しいと思えば働いてもいい。
それはその人の自由です。
ただ、会社を辞めるのであれば、
一人でもできて、何度でも繰り返せることを2つ、3つ持っておく。
これは結構大事なのかもしれません。
大げさな趣味でなくていいと思います。
散歩でもいい。
本を読むでもいい。
映画を見るでもいい。
料理でも、家庭菜園でも、ゲームでもいい。
何かについて調べたり考えたりすることでもいい。
誰かとの約束がなくても、一人でできること。
そして一度やったら終わりではなく、日常の中で繰り返せること。
そういうものがいくつかあれば、
「今日は何をしよう」
と困ることは少なくなるのかもしれません。
私は早期退職する前に、そんなことまで考えていたわけではありません。
結果的に、ブログ、YouTube、散歩、投資など、自分が繰り返しできるものがあっただけです。
だから7年以上経った今でも、予定のない毎日を退屈だとは感じないのでしょう。
むしろ私は、
明日のカレンダーにも何も書いていない。
そんな状態を見ると、少し安心します。
明日もまた、自分の好きな時間に、自分の好きなことができますから。


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