「会社を辞めたら、毎日がバラ色のパラダイスになるんだろうか?」
「それとも、お金がどんどん減って節約だらけの苦しい生活になるのだろうか?」
早期退職(FIRE)を決断する前、私は退職後の生活について色々と想像していました。
当時の私は「辞めたら収入が途絶え、旅行も外食も我慢する貧乏生活になるかもしれない」と恐れていました。それでも「仕事のストレスに比べたら、不自由な生活のほうが100倍マシだ!」という思い一心で、2019年3月に会社を辞めました。
しかし、実際に退職して7年以上が経過した今振り返ると、想像していた生活とは良い意味でも悪い意味でもかなり違っていました。
今回は、私が早期退職して分かった「現実とギャップ」についてお話しします。
1. 予想と違った「お金」と「時間の使い方」
退職前に心配していたことの多くは、良い意味で裏切られました。
| 項目 | 退職前のイメージ(予想) | 7年経過した現在のリアル(現実) |
| 資産の減少 | 毎月どんどん貯金が減っていく | 妻のパートや投資収入、支出減で資産はほぼ横ばい |
| 旅行・外食 | 無職だから贅沢は一切できない | 平日の空いた時期に温泉旅行や外食を楽しめる |
| 日常の過ごし方 | 毎日暇で退屈してしまう | 調べものや趣味(菜園・株)で**「暇」を感じない** |
| 自分自身の性格 | 規則正しく過ごさねば | 「何もしない予定ゼロ」が一番心地いいズボラだった |
「無職=何もお金を使えない生活」ではありませんでした。事前にライフプランを作成して許容範囲を把握しておけば、無理な節約に追われることなく、平日の静かな旅行やランチを楽しむことができます。
また、仕事の縛りがなくなったことで「自分が実は何もしない時間が好きなズボラな人間だった」という嬉しい発見もありました。
2. 最も想定外だった「妻との生活・距離感」
お金や時間以上に想定外だったのは、「妻と一緒にいる時間が増えたことによるストレス」でした。
会社員時代は夜遅く帰宅していたため気づきませんでしたが、朝から晩まで同じ空間にいると、生活の些細なこだわり(洗い方・ゴミ捨て・風呂など)でお互いにイライラが募るようになりました。
💡我が家がたどり着いた解決策
- 「部屋を別にする」提案をした: お互いのプライベート空間を確保した
- 「食事と外出は一緒」にする: 共通の時間は楽しみつつ、終われば各自の部屋へ戻る
- 娘からの衝撃の一言: 妻の性格を娘に愚痴ると「昔からそうだよ。お父さんが家にいなかっただけ」と諭され、自分の知らなかった妻の一面に気づかされた
「ずっと一緒の部屋にいるべき」という固定観念を捨て、適度なソーシャルディスタンスを保つことで、今の穏やかな関係を作ることができました。
3. 人間関係と日常の「本当の豊かさ」
退職後、会社員時代の同僚や友人とは1〜2年で自然と疎遠になりました。働いている人とリタイアした人では価値観や話題が合わなくなるためです。しかし、驚くほど寂しさはありませんでした。
「幸せ」というより「ただひたすら心地いい」
早期退職して「毎日めちゃくちゃ幸せですか?」と聞かれると、少し答えに困ります。劇的なドラマや感動が毎日あるわけではありません。
しかし、
- 休日が終わる日曜午後の恐怖がない
- 明日の仕事を考えて憂鬱になることがない
- 朝起きて、何もしたくなければ何もしなくていい
特別に刺激的な「幸せ」ではなく、「つらくもなく、ストレスもない、平坦で心地いい毎日」。これこそが、私が会社員時代に喉から手が出るほど欲しかった本当の自由でした。
まとめ:退職後の生活に過度な期待をしないのがコツ
もし退職前の自分が今の私の生活を見たら、「めちゃくちゃ羨ましい!早く辞めればよかった!」と間違いなく言うはずです。
私が早期退職生活をストレスなく楽しめている最大の理由は、「退職後の生活に過度な期待(バラ色の毎日)をしていなかったから」だと思っています。
- 退職前にライフプランとお金の準備をしておく
- 過度な「バラ色の生活」を求めず、平坦な毎日を愛せるマインドを持つ
- 家族とは適切な距離感を試行錯誤する
仕事を辞めた後の生活は、決して夢のような世界ではありません。しかし、「嫌な仕事に縛られていた頃より、はるかにマシで心地いい」ことは間違いありません。
もし今、仕事がつらくて悩んでいるなら、しっかりと準備をした上で、自分自身の気持ちに素直になって自由な生活を選んでほしいと思います。


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