100歳まで生きても大丈夫?早期退職ライフプランのリアルな試算と注意点

資金計画・ライフプラン

「会社を辞めたいけれど、退職後のお金は最後まで持つだろうか?」

「年金支給までの期間や老後資金の計算はどうすればいい?」

早期退職(FIRE)を真剣に検討し始めたとき、誰もが最初にぶつかるのが「老後までのお金に対する漠然とした不安」です。

私自身、41歳のときに「本気で会社を辞めたい」と考え、ライフプランシートを作成し始めました。若い頃から計画していたわけではなく、追い詰められたからこそ数字と向き合い始めたのがスタートです。

今回は、私が41歳から作り上げた「100歳まで生きるライフプラン」の具体的な試算内容と、実際に運用して分かった注意点を詳しく解説します。

1. 「100歳まで生きる」前提で必要経費を徹底洗い出し

ライフプラン作成で最初に行ったのは、「41歳から100歳までの約60年間で、いくらお金を使うのか」を徹底的に洗い出すことでした。

【我が家で試算した主な支出項目】

支出項目試算条件・設定金額備考・見直しポイント
日常の生活費年間200万円(月約16.6万円)妻の家計簿データを基に実数値で設定
社会保険料国民健康保険・国民年金退職直後の国保負担増を折込済み
生命保険料必要最低限に整理後、満期まで払い済みにするなど固定費を圧縮
外壁塗装(修繕)10年に1回/150万円物価高を考慮すると現在はやや甘め
屋根交換(修繕)20年に1回/300万円大型修繕として長期スパンで計上
家電買い替え10年に1回/100万円冷蔵庫・エアコン等のまとめ買い用
旅行費・娯楽年間25万円時間がある退職後の人生を楽しむ予算

※2025年には「エアコン2027年問題」もあり、3台の買い替えで約40万円の想定外支出が発生しましたが、余剰資金でカバーできました。物価高も含め、修繕費や家電費用は少し多めに見積もっておくことを強くおすすめします。

2. 収入のシミュレーション:投資利益は「ゼロ」で計算

次に将来入ってくるお金の試算ですが、ここでは「極めて保守的(慎重)」に計算しました。

ライフプランに組み込んだ確定収入

  • 60歳以降(終身): 公的年金(月10万円)+ 個人年金(月5万円)= 年間180万円
  • 60歳〜70歳(10年間): 定期の個人年金収入(年間240万円)

💡最大のポイント:「投資利益」をライフプランに入れない

私は株式などの投資を行っていますが、「投資で年間〇〇万円稼ぐ」という期待値はライフプラン上で完全に「ゼロ」として計算しました。

投資利益を生活費の前提にしてしまうと、相場環境が悪化したときに計画全体が破綻してしまうからです。「投資で増えたらラッキー(余剰枠)」とし、最悪の事態でも生活が破綻しない仕組みを作りました。

3. 70歳以降の課題と「自力で稼ぐ力」の必要性

この試算を行った結果、「100歳まで生きても手元に数百万円が残る(必要資金:4,500万円)」という計算結果が出ました。数字の上では「途中でお金が尽きることはない」と判明したのです。

しかし、実際の運用で注意すべきは「70歳以降の期間」です。

  • 70歳を迎えると、年間240万円の収入枠が終了する
  • 残るのは公的年金と個人年金(計・月15万円)のみになる
  • 物価上昇や介護・病気など、予期せぬ支出のリスクは残る

そのため、ただ貯金を取り崩すだけでなく、70歳を迎えるまでに「年金だけに頼らない自力で稼ぐ手段」や「プラスαの蓄え」を準備しておくことが、真の安心感につながると実感しています。

まとめ:ライフプランシートは早期退職の「許可証」

ライフプランは未来を寸分違わず当てるためのものではありません。実際、我が家でもエアコン買い替えや物価高など、想定外の誤差はたくさんありました。ですので、年に1回は内容を見直ししています。

それでもライフプランを作って本当によかったと思っています。「何となく不安」という曖昧な恐怖を、「何にいくら必要で、いくらあれば足りるのか」という明確な数字に変えることができたからです。

もし今、「会社を辞めたいけれどお金が心配」と悩んでいるなら、ぜひ一度ライフプランシートを作ってみてください。

  1. 支出を全て書き出す(生活費、保険、税金、修繕費、家電、イベント費)
  2. 確実に入る収入だけを書き出す(年金等)
  3. 100歳まで生きると仮定して試算してみる

その計算の先に見えてくる数字(我が家の場合は4,500万円でした)こそが、あなたが新しい人生へ一歩踏み出すための「許可証」になってくれるはずです。

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