早期退職(セミリタイア・FIRE)を果たすと、多くの人が「自由な時間が増える」「自由に使えるお金が変わる」といった点に目を向けがちです。
しかし、実際に長年勤めた会社を退職した私が実感している一番の変化は、お金でも時間でもありません。
それは、「頭の中から仕事のことが完全に消え去ったこと」です。
今回は、会社員時代に私を苦しめ続けた精神的ストレスと、早期退職によって手に入れた「本当の心の平和」についてお伝えします。
1. 会社員時代に最もつらかった「日曜日の午後」と連休最終日
会社員だった頃の私は、勤務時間中だけでなく、自宅にいるときも休日も、常に仕事の重圧に支配されていました。大好きな釣りをしている最中でさえ、頭の片隅では仕事の懸念事項がクルクルと回り続けていたのです。
特に耐え難かったのが、「日曜日の午後」でした。
会社員時代のメンタルの動き
- 土曜日〜日曜日午前: 束の間の休日をなんとか楽しめる
- 日曜日の午後: 「明日から仕事か……」と考え始め、気分がどんどん落ち込む
- 日曜日の夜: 翌日のプレッシャーで憂鬱(鬱状態)になり、休日が終わる
長期休暇(GWや盆・正月)も同様でした。連休前半は嬉しいものの、最終日になると「明日から地獄だ……」と暗い気持ちになり、せっかくの休みの最後を仕事の不安で潰してしまう。今振り返ると、非常にもったいない時間の過ごし方をしていました。
2. 早期退職で「日曜日(休日の概念)」そのものがなくなった
早期退職をして最初に感動したのは、毎日が休日になったことで「曜日による感情の波」が完全に消えたことです。
- 月曜日だからといって気持ちが重くなることがない
- 日曜日の午後に「明日からの仕事」を考えて憂鬱になることがない
- 連休最終日に絶望的な気持ちになることがない
会社員時代は「明日は休みだ!」という週末のウキウキ感もありましたが、今は毎日がフラットで穏やかです。
「日曜日の午後に気分が重くならない生活」がこれほどまでに心を軽くしてくれるとは、実際に退職してみるまで想像もつきませんでした。
3. 仕事のノイズが消えると、日常のすべてを100%楽しめる
仕事のプレッシャーが頭から離れたことで、目の前の趣味や生活を心から楽しめるようになりました。
【現在の穏やかな日常】
- 趣味や調べもの: 資産運用の研究や、新しい戦略の分析に没頭する
- 家庭菜園: キュウリやトマトの成長をじっくり観察し、手入れをする
- 夫婦での旅行: 湯布院や嬉野温泉など、時間の制約なしにのんびり出かける
以前であれば、旅行中や趣味の最中でも「休みが終わった後の対応」が頭をよぎっていました。今は頭の中に仕事のノイズが一切ないため、目の前の時間・体験を100%味わうことができます。
4. 早期退職は「事前準備」さえ整えば決して怖くない
「仕事がつらいなら今すぐ辞めればいい」と言うのは簡単ですが、現実には生活費が必要です。だからこそ、退職前の綿密な事前準備が欠かせません。
私が退職に踏み切れたのも、事前にお金と向き合い、「仕事を辞めても生活できる状態」を作り上げたからです。
退職前に確認・準備すべきポイント
- 支出の把握: 退職後に毎月いくらの生活費が必要か
- 試算の作成: 貯金、公的年金、個人年金などの確定収入を算出する
- キャッシュフローの設計: 資産運用などを組み合わせて老後の資金バランスを整える
「辞めたら暇になるのでは」という心配も無用です。やりたいことがあればそれをやり、何もしたくない日はゆっくり過ごす。それだけで十分に毎日は満たされます。
まとめ:「仕事を辞めても大丈夫な状態」を作る価値
早期退職をして以来、私は何度も「もっと早く辞めておけばよかった」と思っています。あんなにつらい思いをして日曜日の午後に落ち込む時間を、もっと短くできたのではないかと思うからです。
もちろん、誰もが今すぐ早期退職すべきとは思いません。仕事にやりがいを感じている方もたくさんいます。
しかし、もし毎日の仕事がつらくて精神的に追い詰められているのなら、まずは「仕事を辞めても生活できる状態(=準備)」を目指してみることを強くおすすめします。
お金の準備が整い、選択肢を手に入れたとき、あなたの人生から「仕事の重圧」という最大のストレスが消え去るはずです。


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