石橋を叩く私が、それでもリスクを取れる理由。投資は最悪を考えてから始める

オプション取引

私は昔から、かなり慎重な性格です。

いわゆる「石橋を叩いて渡る」タイプだと思います。

投資をするときも、いろいろ調べます。

過去の値動きを調べたり、暴落したらどうなるかを計算したり、条件を変えて何度もシミュレーションしたりします。

調べれば調べるほど迷ってしまうこともあります。

最近も、まさにそうでした。

ただ私は、迷うこと自体は悪いことだとは思っていません。

自分が納得するまで調べて、考える。

その結果、

「やっぱりやめておこう」

という結論になったとしても、それはそれで意味のあることだと思っています。

SOXLにするか、USDにするかで迷っている

私は現在、オプション取引をしています。

そこで最近迷っているのが、半導体関連のレバレッジETFであるSOXLとUSDのどちらを使うかということです。

SOXLの方が値動きが大きいので、オプションのプレミアムも大きくなる傾向があります。

つまり、うまくいけばSOXLの方が大きな利益を狙えます。

一方で、私が一番怖いと思っているのが大暴落です。

ITバブル崩壊やリーマンショックのような大きな下落が、今後二度と起きないとは限りません。

そんなことを考えながら過去の暴落を調べ、いろいろシミュレーションしていると、

「利益を取るならSOXL」

「安全性を重視するならUSD」

というところに戻ってきます。

では半分ずつにしたらどうか。

1対2にしたらどうか。

もっと安全で、もっと利益を取れる方法はないのか。

いろいろ考えます。

でも結局、

安全性が高くて、リターンも大きい。そんな都合のいい投資は、なかなかないんじゃないか。

というところに行き着きます。

最後は「何を優先するのか」に戻った

そこで私は、いったん原点に戻ることにしました。

自分は今、

利益を取りたいのか。
それとも安全性を取りたいのか。

どちらなのか。

今の私は、半導体関連のETFはかなり上昇していると判断しています。

もちろん、ここからさらに上昇するかもしれません。

反対に、今後大きな暴落が起こるかもしれません。

未来のことなので分かりません。

ただ、今の状況で自分が最も警戒しているのは、大きな下落です。

それなら今は、利益を最大限取りにいくより、安全性を重視した方がいいのではないか。

私はそう考えました。

もし十分に下落した後だったら、同じ私でも利益を重視するかもしれません。

つまり、

SOXLとUSDのどちらが絶対に正しいか、という話ではありません。

今の状況で、自分は何を優先するのか。

結局はそこを自分で決めるしかないのだと思います。

SOXLが上がれば、たぶん悔しい

安全性を選んだあと、SOXLがさらに大きく上昇したらどう思うでしょうか。

おそらく私は、

「SOXLにしておけばよかったな」

と思うでしょう。

悔しさも残ると思います。

だからといって、今の判断が間違っていたとは限りません。

私が今一番避けたいと思っているのは、大暴落によって大きなダメージを受けることだからです。

反対にSOXLを選び、本当に大暴落が起きたとしても、事前に想定していた範囲で、その後のリカバリーまで計画できているなら、それほど後悔しないと思います。

問題なのは、自分の想定をはるかに超える下落が起きた場合です。

そのときには、

「やっぱり欲張りすぎたな」

と思うかもしれません。

ただ、これも実際に経験してみなければ分かりません。

私はまだ、自分が想定しているような最悪の状況を実際には経験していないからです。

計画上は耐えられても、本当にその状況になったとき、自分が冷静でいられるかどうかまでは分かりません。

私はまず「最悪どうなるか」を考える

投資を考えるとき、私は最初にリターンを見るわけではありません。

まず考えるのは、

「最悪、どうなるのか」

ということです。

大きく下落したらどうなるのか。

その状態が長く続いたらどうするのか。

それでも自分の資金は耐えられるのか。

そこを考えます。

最悪のケースが起きても何とか耐えられる。

そう判断できれば、初めて投資の候補になります。

もちろん、リターンも大切です。

あまりにもリターンが小さければ、わざわざリスクを取る意味がありません。

ただ私は、

「最大でどのくらい儲かるか」

よりも、

「最低でもこれくらいのリターンが期待できればいい。その代わり、悪い方向へ行ったときにも耐えられるようにしておこう」

という考え方をすることが多いです。

大きく儲かっても、耐えられないならやらない

例えばSOXLが高値圏にあるときから、積極的にオプション取引をすれば、大きなプレミアムを得られる可能性があります。

それだけを見ると魅力的です。

しかし私は、そこから大暴落した場合も考えます。

仮に300ドルだったものが99%下落すれば、3ドルです。

極端な例ですが、私はそういうところまで考えます。

その状態になったとき、

「自分は本当に耐えられるのか」

と考えるわけです。

耐えられないのであれば、いくらプレミアムが魅力的でも私はやりません。

そのため私は、SOXLを使う場合でも、高値から大きく下落したところから取引を始めるような方法を考えています。

利益だけを見れば、高いところから始めた方が魅力的に見えることもあります。

でも私は、

儲かるかどうかより、まず生き残れるかどうか。

そこを考えます。

最悪ばかり考えていたら、何もできなくなる

ただし、この考え方にも問題があります。

最悪のケースばかり考えていたら、

何もできなくなるのです。

株式投資なら暴落があります。

会社だって倒産するかもしれません。

ETFだって、自分が想定していなかったことが起きる可能性はあります。

「絶対に損をしない」

「絶対に大丈夫」

というところまで求めたら、おそらく何もできません。

そこで私は、自分が耐えられる範囲をある程度広げることも考えます。

例えば100万円の損失までしか耐えられないのであれば、取れるリスクはかなり限定されます。

そこを200万円、300万円まで耐えられるように資金や計画を準備できれば、選択肢は増えます。

ただし、これも広げればいいというものではありません。

限界を広げすぎて、本当に最悪のケースが起きたときに破産してしまったら意味がありません。

結局、ここも程度の問題です。

どうしても耐えられないのであれば、私はその投資をしません。

別のものを探します。

その結果、ローリスク・ローリターンになるのであれば、それは仕方がないと思っています。

私はリスクを取らない人ではない

ここまで読むと、

「ずいぶん慎重な人だな」

と思われるかもしれません。

実際、私は慎重です。

子供のころから石橋を叩いて渡る性格でした。

でも、私はリスクを取らない人間ではありません。

株式投資もしますし、オプション取引もします。

49歳で会社を辞めるという選択もしました。

私の場合は、

リスクを取らないのではなく、リスクを取る前にかなり考える。

という方が近いと思います。

調べる。

シミュレーションする。

最悪のケースを考える。

それでも、

「これなら何とかなる」

と自分で納得できればやります。

逆に、どう考えても耐えられないのであればやりません。

投資に「勇気」はいらないと思っている

私は投資をするとき、

「勇気を出して買おう」

とはあまり考えません。

むしろ、勇気を振り絞らなければできない投資なら、私はやめた方がいいと思っています。

なぜなら、そこまで怖いということは、自分が取っているリスクが自分のキャパを超えている可能性があるからです。

投資では精神的に安定していることも大切だと思っています。

大きく下落するたびに怖くなって、

「どうしよう」

「売った方がいいのかな」

「もっと下がるんじゃないか」

とパニックになってしまったら、冷静な判断が難しくなります。

だからこそ、買う前に考えておく。

「下がったらどうするか」を先に決めておく

株価が少し下がっただけで怖くなり、すぐに売ってしまう人もいます。

もちろん、売ること自体が悪いわけではありません。

問題は、

下がったときにどうするのかを、事前に考えていたかどうか

だと思っています。

下がったら売るのか。

そのまま持つのか。

さらに買うのか。

どこまで下がったら方針を変えるのか。

私は、投資を始める前にできるだけ考えておきたいと思っています。

「下がったら買い増す」

と最初から決めて、そのための資金まで準備しているのであれば、実際に下がったときの行動も変わってきます。

相場が動いてから初めて考えるのではなく、悪い方向へ動いたときの自分の行動を先にシミュレーションしておく。

それが大事なのだと思います。

調べすぎて迷っても、それは無駄ではない

私はかなり調べます。

そして、調べすぎて迷います。

SOXLにするのか。

USDにするのか。

半分ずつにするのか。

比率を変えるのか。

もっといい方法はないのか。

何度も考えます。

結局、最初のところに戻って、

「今は安全性を取ろう」

となることもあります。

それなら、そこまで調べた時間は無駄だったのでしょうか。

私はそうは思いません。

自分が納得するまで調べて、考えることには意味があると思っています。

たくさん調べた結果、

「これはやらない」

と決めることだってあります。

それも立派な結論です。

投資では、何かを買ったときだけが決断ではありません。

「やらない」と決めるのも、一つの決断です。

自分が耐えられる範囲でリスクを取る

私は投資で大きなリターンを得ることを否定しているわけではありません。

私自身、リターンを求めてリスクも取っています。

ただ、その前に考えたいのです。

悪い方向へ行ったら、自分はどうするのか。

そして、

最悪のケースが起きても、自分は耐えられるのか。

そこまで考えて、それでも大丈夫だと思えたらやる。

怖くて仕方がないのであれば、無理に勇気を出してやらない。

リターンが小さくなっても、自分が耐えられる投資を選ぶ。

私はそれでいいと思っています。

投資には、おそらく完璧な選択肢はありません。

安全性を高めれば、リターンが小さくなることがあります。

大きなリターンを求めれば、大きな損失を受ける可能性も高くなります。

だから私は、「一番儲かるもの」を探し続けるより、

「自分はどこまでなら耐えられるのか」

を考えるようにしています。

石橋を叩いて、それでも渡れそうなら渡る。

私には、そのくらいがちょうどいいのだと思います。

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