私は49歳で会社を辞め、7年以上が経ちました。
「早期退職して後悔したことは?」と聞かれれば、「一度もない」と断言できます。もし人生をやり直せたとしても、同じ条件なら間違いなくまた49歳で会社を辞めるでしょう。
では、そんな私は自分の子どもたちにも「お前たちも絶対に早期退職した方がいい」と勧めるのでしょうか?
答えは、「勧めない。ただし、反対もしない」です。
親として本当に子どもに伝えたいのは、「会社を早く辞めること」ではなく、「できるだけ早く『経済的自由』を手に入れて、自分の人生を選択できるようにすること」だからです。
1. 「早期退職」を勧めない理由:幸せの正解は人それぞれ
私が早期退職して「時間・自由・心の安定」を得て幸せだからといって、子どもたちも同じとは限りません。
- 組織の中で仲間のために働くのが好きな人
- 挑戦して出世や高い給料を目指すのが好きな人
- 70歳まで現場で働き続けたい人
もし本人が仕事にやりがいを感じて楽しんでいるなら、「そんなに働いたら人生がもったいない」と親の価値観を押し付けるのは違います。
実際、娘が「家を買いたい」と言ったときも、私は購入の可否を指示しませんでした。代わりにライフプランシートを作らせて自分で収支を計算させ、納得して「今は見送る」という判断をさせました。
親ができるのは答えを決めることではなく、「自分で計算し、自分で決める」ための判断材料(ライフプラン)を教えることまでです。
2. 私が考える本当の「経済的自由」とは?
早期退職をするかどうかは好きにすればいいのですが、私は子どもたちに「できるだけ早く経済的自由を手に入れなさい」とだけは強く勧めたいと思っています。
ここでいう「経済的自由」とは、単に脱サラして自営業になることではありません。
| 状態の比較 | 状況と生活の実態 | 経済的自由か? |
| 脱サラ・独立 | 会社を辞めてパン屋やブログを始めるが、毎日の労働をストップすると収入が途絶える状態 | ×(会社員から労働の形が変わっただけ) |
| 本当の経済的自由 | 投資収入や資産により、「働いてもいいし、働かなくてもいい」選択権がある状態 | 〇(労働から完全に解放されている) |
株でも、不動産でも、死ぬまで使い切れない貯金でも方法は問いません。
「明日から働くのをやめても、お金に困らない状態」を作ることが重要なのです。
3. 経済的自由の価値は「人生の選択肢」が増えること
若いうちに経済的自由を手に入れれば、人生の選択肢が一気に広がります。
- 仕事が楽しいなら、そのまま会社員を続けていい
- 嫌な上司が来ても「生活のために我慢する」必要がなくなる
- 新しい挑戦をしたいときは、失敗を恐れず飛び込める
- 半年間何もせずブラブラしたいなら、何もしなくていい
生活費のためにリスクを冒して会社を辞めるのは危険ですが、会社員として給料をもらいながら、失敗しても痛くない範囲で投資や副業を少しずつ始める――。このアプローチこそが、最も安全に経済的自由へ近づく道です。
4. 親ができるのは「選択肢を教えるところまで」
もし子どもが「稼いだ金は今すぐ全部使い切る!」と言ったら、親としてアドバイスはします。ですが、本人が「これが自分の生き方だ」と言えば最後は見守るしかありません。失敗も含めて本人の人生だからです。
【子どもへ伝えたい親のメッセージ】
1. 早期退職は勧めない(好きに生きればいい)
2. 「経済的自由」はできるだけ早く手に入れなさい
3. 自由を手に入れた上で、自分の人生は自分で選びなさい
まとめ:「早く辞めなさい」ではなく「早く選べるようになりなさい」
お金が人生のすべてではありません。
しかしお金があることで、「嫌だけど生活のために我慢してこれをやるしかない」という辛い場面を人生から減らすことはできます。
私が49歳で会社を辞めて一番強く感じたのは、この「自分の人生を自分で選べる爽快感」でした。
だからこそ、子どもたちにはこう伝えたいのです。
「早く会社を辞めなさい」ではなく、
「早く自分の人生を自由に選べる状態を作りなさい」。
その基盤を作った上で、会社員を続けるのか、早期退職するのか、別の道へ進むのか――。
納得のいく答えを、自分自身の手で選んでいってほしいと思っています。

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