若いころと50代の今では、人生で「大切だ」と思うものが大きく変わりました。
かつての私が大切にしていたものは、「お金・仕事・出世」。家族はどこかその次だったかもしれません。
「24時間、戦えますか」というCMソングが流れ、社内の飲み会で人事が決まるような時代。サラリーマンとして27年間、自分のやりたいことを我慢して仕事に時間とお金を費やし、会社のために働くのが当たり前だと思っていました。
しかし、2019年に早期退職し、50代となった今の私が一番大切にしているものは、まったく違います。
今、私にとって何よりも大切なのは「時間」と「健康」、そして「自分の気分(心の穏やかさ)」です。
1. 過去の選択に無駄なものは一つもない(ドミノ倒しの法則)
では、若い頃に仕事や会社の付き合いに時間を使ったことを後悔しているかといえば、そんなことはありません。
💡人生に無駄なことはなく、すべてが必然 自分が何かを選択し、行動する。するとドミノ倒しのように次の出来事が起こり、今の自分へと辿り着きます。過去の一部を切り取って「無駄だった」と捨ててしまえば、今の心地よい生活にたどり着いていなかったかもしれないからです。
昔の自分を思い出して「恥ずかしいな」と思うことは山ほどあります。でもそれは、今の自分が成長して少しマシになった証拠です。当時の経験値の中で必死にやっていたのだから、それでいいと思っています(ただし、若い自分に一言言えるなら「早く投資はやっておけ」とだけは言いたいですが笑)。
2. 母の死と50代という年齢。「時間」の優先順位が跳ね上がった
価値観が大きく変わった最大のきっかけは、母を看取ったことです。
母が亡くなったとき、「順番からいって、次に死ぬのは自分なのだ」と強く意識しました。50代になり、若い頃のように「人生はまだまだ無限にある」とは思えなくなったのです。
- 「今度やろう」は、もうやらないかもしれない
- 5年後も今と同じように健康で動ける保証はない
母も晩年は大好きな肉が食べられなくなり、足腰が弱って行きたい場所へ行けなくなりました。お金や時間があっても、健康な体がなければできないことがあります。
だからこそ、ライフプランの予算内であれば「やりたいことは『今』やる」「欲しいものは買う」というスタンスに変わりました。
3. 今、一番気をつけているのは「自分の気分」を乱さないこと
時間と健康に加えて、今の私が最も大切にしているのが「自分の気分(心)をフラットに保つこと」です。
怒り、嫉妬、妬み、他人との比較。そういった感情に近づくと、心がザワザワしてつらくなります。わざわざ自分からつらい場所に身を置く必要はありません。
💡「嫌なら逃げてもいい」という選択肢
世間では「逃げるな」「困難を乗り越えろ」と言われますが、自分の限界を超えてまで耐える必要がどこにあるでしょうか。
私が会社を早期退職したのも、ある意味では「仕事から逃げた」のかもしれません。でも、7年以上経った今も1ミリも後悔していません。
心が乱れているときに良い判断はできません。心を穏やかにフラットに保っていると、不思議と人生は勝手に良い方向へ進んでいくような気がしています。
まとめ:残された時間くらい、自分に正直に生きていい
50代になり、人生の優先順位はずいぶんと変わりました。
- 若いころ: お金・仕事・出世(他人軸の評価)
- 50代の今: 時間・健康・穏やかな気分(自分軸の心地よさ)
「いつかやろう」ではなく、できるなら「今」やる。 嫌なことに自分の貴重な時間を使いすぎない。 つらくて仕方がないなら、逃げたっていい。
残された人生の時間くらい、他人の目や世間体を気にせず、自分の気持ちに素直に穏やかに過ごしていきたいと思っています。


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