早期退職後5年間のリアルな家計簿を公開|4,500万円の資産が減らなかった理由と予測不能な支出の現実

資金計画・ライフプラン

「早期退職(FIRE)をしたら、実際に毎月・毎年いくらお金がかかるのだろう?」

「ライフプランの計算通りに生活費は収まるのだろうか?」

早期退職を検討する際、誰もが一番知りたいのが「実際の生活費のリアルな数字」ではないでしょうか。

私は2019年3月末に4,500万円の資産を作って早期退職しました。事前に作成したライフプランでは「年間生活費200万円(月約16.6万円)」を想定していましたが、実際の支出はどうだったのか。

今回は、2021年から2025年までの5年間に実際に使った日常の生活費データとその詳細な内訳を包み隠さず公開します。

1. 【データ公開】早期退職後5年間のリアルな生活費推移

2021年から2025年までの5年間における我が家の年間生活費および各項目の内訳データは以下の通りです。

【5年間の項目別生活費一覧(単位:円)】

支出項目2021年2022年2023年2024年2025年
食費375,817332,468319,831367,002473,382
生活雑貨292,29296,54599,78745,252178,717
美容・コンタクト175,788173,864148,231132,599
被服費83,23183,05529,69774,13545,208
娯楽費36,2465,49475,146253,80333,388
医療費63,67453,23045,65139,70927,354
通信費220,310176,411180,637142,097188,415
光熱費(電気・ガス・水道)265,538254,576230,905221,689267,576
帰省費143,116123,52686,037391,570113,536
自動車関連(税金・ガソリン等)105,230155,60180,677133,527179,776
その他(交通費・ペット等含む)121,946135,317157,173120,880174,738
年間合計1,707,4001,592,0111,479,4051,937,8951,814,689
  • 5年間の平均年間生活費: 約171万円(月平均:約14.2万円

退職前の想定(年間200万円)に対し、実際の平均は年間約171万円(月約14.2万円)となり、日常の生活費自体は想定よりも低く収まりました。

2. 内訳データから読み解く「支出増減のリアルな理由」

年ごとの数値を比較してみると、単に「無駄遣いをしたかどうか」ではなく、人生のイベントや管理方法によって数字が変動していることがよく分かります。

① 食費:娘の「年子での里帰り出産」で後半に増加

  • 2021〜2023年: 年間約32万円〜37万円
  • 2025年: 473,382円(前年比+約10.6万円)

普段は夫婦2人の生活ですが、2024年〜2025年にかけて娘が2年連続で里帰り出産をし、娘夫婦と同居する期間がありました。家族が増えたことで食材の購入量が増え、自然な形で食費がアップしています。

② 帰省費:親の高齢化に伴う実家へのサポート

  • 2023年: 86,037円
  • 2024年: 391,570円(一時的に急増)

2024年は娘の里帰りに加え、高齢になった妻の両親をサポートするために妻が実家へ帰省する機会が増え、交通費等が一時的に約39万円まで増加しました。

③ 娯楽費:妻のイベントによるスポット支出

  • 2024年: 253,803円
  • 2025年: 33,388円

2024年の娯楽費が跳ね上がったのは、妻が泊まりでライブに参加したことによるスポット的な支出があったためです。翌2025年には約3.3万円に戻っており、毎年贅沢をしているわけではありません。

④ 生活雑貨と美容費:集計方法の分離による変化

  • 2021年: 生活雑貨が292,292円
  • 2022年以降: 生活雑貨が約4.5万〜9.9万円へ減少し、新たに「美容・コンタクト(年約13万〜17万円)」を別項目として独立

2021年から2022年にかけて生活雑貨費が大きく減って見えますが、これは家計簿の項目を整理し、美容関連費用を別で集計するようになったためです。実際の買物量を減らしたわけではなく、支出の可視化を行った結果です。

3. 【要注意】「年間171万円あれば全てまかなえる」わけではない

ここでひとつ、これから早期退職を目指す方に強くお伝えしておきたい注意点があります。

この「年間171万円」という数字は、日常の食費や光熱費、ガソリン代などの「日常の生活費」のみの合計です。

生活費とは別に準備しておくべき支出

  • 税金・社会保険: 国民年金、国民健康保険料
  • 固定費・備え: 生命保険料、住宅の修繕費
  • 大型出費: 家電の買い替え費用、まとまったイベント費用

我が家ではこれらの支出を「退職前から別枠で準備」していました。そのため、「年間171万円の貯蓄を取り崩せばすべて解決する」という単純な話ではない点にご注意ください。

まとめ:最低限の資金ではなく「ゆとりを持った準備」を

2019年に約4,500万円で退職してから約7年が経過した2025年末時点でも、我が家の資産額は「約4,500万円」とほぼ変わっていません。

日常の生活費が平均171万円に収まっていたことに加え、妻のパート収入や株式投資による収支の下支えがあったからこそです。

どれだけ細かくライフプランを作っても、「娘が年子を出産する」「親のサポートで帰省が増える」「妻がライブに行く」といった出来事を事前に完璧に予測することは不可能です。

早期退職を成功させるためには、自分の正確な生活費を把握した上で、予想外のライフイベントにも笑顔で対応できる「少しの資金的ゆとり」を持って準備を進めることをおすすめします。

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